「遅きに失した博士課程の定員削減」(『大「脳」洋航海記』2009年5月31日)

http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=2816
がなかなか過激(?)で面白いです。



まずこの記事。
「博士課程の縮小要請へ=財政支援で大学院再編促す−近く国立大に・文科省
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009053000197

 国立大大学院の入学定員は合わせて約5万7000人で、うち博士課程が約1万4000人。文科省は長年、学部から大学院に教育研究の重点を移す政策を継続してきたが、博士課程では就職への不安などから定員割れが相次いでおり、軌道修正を決めた。

とうとうここまで来たんだなあ。



http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=2816

政策決定に携わった人々の思惑がどうだったかというのは最終的には僕にはわからなかったのですが、結局のところ大学院重点化という名の博士課程拡充は、PIが研究に使える体のいい労働力(≒奴隷)を容易に手に入れられる手段という形にしかならなかったわけです。その結果が深刻化の度合いを増すドクター・ポスドク問題であることは、特集ページでも述べている通りです。今回の方針転換に際して修士課程の定員削減が話題にならなかったところを見るに、学歴ブランディングに重要な修士課程(及び学部)と、社会のお荷物としての博士課程という違いに対して国がお墨付きを与えてしまったかのようにも感じられます。

面白い。なかなか強烈なことを言ってますね。