言葉は言葉に過ぎないけれど

28歳未満は読まないでね。

http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20081119/p1の続き。

私の頭は熱を持っている。セーブしようと思いつつ、相手に対して我を押し付けてしまいそう。でも、言わないわけにはいかないかな。我を押し付けるというより、発動させられてしまったのだから。


「自分と言う観測点を積極的に動かして初めて掴めるものがあると、私は信じます。あなたはどうですか? もちろん、今回の件に適用できるかどうかは別の問題だけどね」


私は自分を変えたかったし、相手も同時に変えたかった。お互いに、良い方向に。プラスの方向に。


心の中で言葉を紡ぎつつ、私は少しづつ自分の予感が指し示した道を舗装する。


彼女は言う。
「私はあなたを取り入れるべきだと?」


そして同時に私はあなたを取り入れたい、と思う、ことが伝わる確信。
「あなたの客観性が減ずるとしても・・・ね」
私の積極性攻撃性が減ずる・・・としてもね。


"否定ではない"、そして"拡張”は、私にとって消極的な肯定? それとも積極的な肯定だろうか?


「少しだけどきどきしてきた。とても嬉しい、ってあなたにどうやって伝えればいいのだろう」

本当は"少し"どころじゃないけど。制御機能を働かせて。


「こういうときって言葉が滑ってるかな、って思います。でも、あなたの問いが聞けた時点で後はおまけみたいなもの」


全然制御が効いていないよね、と自分に突っ込み。よく相手を観察して。できるだけ適切な言葉を言わないと。


「どきどきすると、意味のないことを、相手の都合や理解を想定しないで話してしまったりするからたいへんです」


これはね、自分の内側に近いところを見せて相手に折れてもらおうって戦術、って後付けの理屈。発動というより暴走させる存在だったりして。

「さて。どうかな。わかってくれるかな。やはり駄目かな。届かないかな」


彼女は言う。
「これ以上言葉が必要なのですか?」


それが全てではないだろうか。だから、
「ありがとう」
って私は答える。

「言葉を過大評価しないようにといつも自戒しているつもり」
そう、いつもそう思う。


そして、私はさらに続ける。
「言葉は言葉に過ぎないけれど、言葉でしか伝えられないこともきっとあると思うし、それは少なくないことだと思うんだよね」


彼女は言う。
「理解はできました。何を考えるべきかを。でも、私の中で重み付けを行うのに時間がかかります。だから・・・、もう少し考えさせてもらっていいですか」


「うん、そうだね。ひとまず、私の話はそろそろ終わりにしようか。でも次はあなたの番だからね。それを私は待っています。決断や理解には時間が必要なものなのでしょう。脳の物理的化学的生物学的な性質によるのかもしれません。反応には時間がかかる。律速するようなネックがあるのかも。そこを変化させるほど、私の言葉は力を持っているわけじゃないのでしょう。心とはそういうふうなのかな?って私は少し思います。私だって、ここまでくるのに時間がかかったのです。うん、だからできるだけ待ちますね。そういうふうに自己に束縛をかけるのって、私は嫌いじゃないんです」
と、私は早口で述べて、やっと沈黙してもいいかな、って思うのだった。

2006年6月以前に作ったものを少しだけ修正。意味がわからなくていいです。