『図解入門 よくわかる最新分析化学の基本と仕組み』(津村ゆかり)

図解入門よくわかる最新分析化学の基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)

図解入門よくわかる最新分析化学の基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)


まだ、最初の方しか読んでいないんだけど、この本買って良かったかもです。

私は物理学科出身だけど、学生時代は物質合成とかもしていたりする人でした。でも、合成や評価に関する知識は化学系の人に比べて本当に少なくて、いろいろわかんないまま他人に頼り切って勧めていることばかりでした。


根拠は分からないんだけど、なんとなく習慣や慣習で行う操作、というものが私にはたくさんあります。そういうのを後輩や学生に教えるのって難しいのです。何で、そんな手間をかけなきゃいけないの?って問われてもうまく説明できない。

また、その操作をするのは当たり前だろう、って思っているのを学生の人がすっ飛ばして、大変なことになったりすることもあります。

そういうのの背景や理屈が載っているのでとっても面白い。なんとなくでやっていたけど、そういう背景があったんだなあって。


あと、研究上、定量的にきちんと議論出来るところまで勉強しなければいけないものと、だいたいの性質を大ざっぱに知っていればいいものとがあります。後者の知識が一つの本にある程度まとまっているというのはとっても良いですね。今は、ネットで探せば個々の説明に関しては知識を得ることができますが、本としてまとまっているというのはやはり良いことです。

あと、「図解」と書いてあるだけに図が多くて見やすいところもいいところです。なんというか、物理の本って図が少ないものが多くて。

説明のためには、やっぱり図や表は大事だなぁ、って思います。もちろん数式も大事ですが。