『コペンハーゲン』(著:マイケル フレイン(Michael Frayn), 翻訳:小田島恒志)

コペンハーゲン (劇書房BEST PLAY SERIES)

コペンハーゲン (劇書房BEST PLAY SERIES)

劇の台本です。

アメリカでボーアも原爆開発に関わっていたんですね。
ハイゼンベルクもドイツで開発を行おうとしていたが出来なかった。

ハイゼンベルグがどういう気持ちで開発を行っていたのかとかいろいろ。そもそも原爆を開発しようとしていたのか。原子炉開発っぽいし(ただし制御棒がない・・・怖い!)。


p.72
戦後、アメリカに行ったときの扱われ方。ハイゼンベルグの台詞

だから、自己釈明と自己弁護に残りの人生三十年を費やしたのです。一九四九年にアメリカに行ったときには、多くの物理学者がわたしと握手すらしようとしなかった。実際に原爆を製造した手が、私の手に触れようともしない。

物理学者といえどもそういうものなんだな。

他にも、比喩がいちいち面白いです。量子力学の知識がわかると比喩の意味がよくわかる。