出前授業@会津高校

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○新しいものを見つけた時、理由を考えるのが理学部、それを利用して役立つものを作ろうとするのが工学部。大まかに言って何に興味を持つかという方向が違う。

そう言われるとそういうものかもしれない。

○高校の授業内容は、指導要領で制限されて、他の科目の知識を使わないようにわざとに仕組まれている。しかし、自然は1つなので、大学では何でもありで、他分野の知識も動員して進む。高校の教科書という限定されたものだけを見て、得意科目に絞って勉強すると、大学での何でもあり状態に対応できなくて躓くもとになるので、できるだけいろんなことを勉強しておいてほしい。大学で伸びるのは、結局のところ、全科目まんべんなく勉強してきた人。

あー、確かにそうです。だから、私はいまもけっこう苦しんでいます。

○ 大学の数学は、公理論的扱いをするので高校の数学とは違う。高校で数学が得意でも大学の数学に合わないことはある。あらかじめ大学の数学の教科書をいくつか見て、定義、定理、証明で話が進んでいくのを確認した方が良い。なじめそうにないと思ったら、数学以外に行った方が幸せ。

こういう知識を最近の高校の先生は教えてくれているのだろうか。

○高校の数学好きな人は大学では物理に、高校の物理好きな人は大学では化学に、高校の化学が好きな人は大学では生物に行くと合うかも。

だいたいそんな感じかな。内容的には。

○物理進学を考えてる人は、駿台受験シリーズの山本義隆の「新・物理入門」を読んでおくこと。この本のやり方についていけそうにないと思ったら、物理学科以外を選んだ方が無難かも。

この本は良い本だった。