「勝って兜の緒をさらに締めよ:科学技術予算「増額」は朗報、だが基礎研究体制の合理化&改革の必要性はさらに増している」(『大「脳」洋航海記』12月26日)

http://viking-neurosci.sakura.ne.jp/blog-wp/?p=5117

面白いです。

今回の結果をまとめるとこういうことになるらしい。

1. 科研費基金化したことによる「単年度主義の段階的撤廃」
2. 改革の一環としての「科学技術イノベーション政策における政策のための科学の推進」政策の採択
3. 科研費など個人への予算が大幅増になった一方で、大型国家プロジェクトが軒並み大幅減
4. 学振PD・テニュアトラック制度の増額など若手育成関連の拡充
5. 文科省環境省(グリーンイノベーション政策を含む)のみが全省庁で科学技術予算増額。残りは軒並み減額
6. 政策コンテストで1位だった大学運営費交付金が結局微減に。大幅増の科研費とは対照的

1,3,4は快挙だと思う。2,5はいろいろな側面があると思うので、どのように評価していいのかは私はよくわからない。で、6なんですが・・・。

また引用します。

これは穿った見方をすれば、「科学技術予算を優遇するという姿勢と、大学を優遇するという姿勢とは必ずしも関連しない」ということを意味するのではないでしょうか。

端的にいえば、現状では国からは「大学は予算を増やしたところで何も良くなるわけではない」と言われているのと同じなわけです。

最近、これらのコメントと同じような考え方に私は傾いています。

科研費が増えたのは嬉しいけど、喜んでばかりじゃいられない感じです。



【追記】【 2010年12月27日 科学研究費補助金32%増 政府予算案決定 】
http://scienceportal.jp/news/daily/1012/1012271.html
こっちも参考に。