「神鋼 地に落ちた信頼(5)「まだこんなことを」」2017/12/2付 日本経済新聞 朝刊

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO24189670S7A201C1EA1000/

 当初、経営陣が現場に原因を押しつけるそぶりを見せたことも経産省の不信感を増幅させる。「現場に権限を移譲してきたから……」「技術者が勝手に判断して……」。10月中旬、経産省の呼び出しに応じて訪れたものの言い訳じみた説明を繰り返す神鋼幹部に対し、金属課長の小見山康二(49)の言葉には怒気がこもった。「下のせいにするな」。現場の不始末は経営層の責任であることは会社の基本。報告書には「経営の責任」を繰り返し明記するよう促した。

経営者が普段威張れるののは(「大きな権限を持つのは」の方が適切か)、いざというときに「自分達経営者に責任があります」ときちんと言えるからだと思う。