輪講に関して

まぁ、以下のように、この種の遊びの文章を書いたりすることもあります。私はシチュエーションを丁寧に説明することなしに、主張することがあるのであんまりよくないですね。


輪講の目的とか意味

みんなで一緒に考えることによって、理解を深める。有意義な時間を過ごすために努力しましょう。いいかげんな気持ちでやれば、みんながつまらない時間を過ごすことになります。

実際の研究では、わからないことをわからないまま保留しておかなければいけないことが多々あります。それはなかなか辛いことです(その分だけ、問題が解けた時はとっても嬉しいのですが)。輪講では、「わかった」と思えることが多いと良いですね。

磁性の教科書を輪講でやる意味

磁性というのは、古くてマニアックな分野のように見えますが、新しい研究成果もあります。磁性の分野で用いられる物理の概念やテクニックは他の固体物理や、工学それ以外の多くの分野に関係してきます。つまり、他の分野を理解するときの大きな助けになります。やっていることを重箱の隅に過ぎないと思わないでください。

輪講の準備の仕方

参加する人全員が予習をしましょう。予習の段階で、何が分からないかを把握しましょう。担当者は自身が理解することに加え、他の人に理解してもらうためにはどうすればいいか?も考えてください。「何がわからないかわからない」という状況は避けてください。例えば、何がわかって何が分からないかを文章化・図示化するのもひとつの手段です。計算が必要な場合は、計算しましょう。数式の意味をきちんと考えましょう。パラメータを変化させて遊んでみましょう。単語がわからなかったら、『理化学辞典』『物理学辞典』『物性科学辞典』などを参考にするのも良いです。ひとつの教科書を丁寧に読むことは大事ですが、ひとつの教科書だけで全てを理解することはできません。他の本も積極的に利用しましょう。

輪講の流れ

担当者が一通り説明する。ホワイトボードなどを使って物理のイメージを伝えるなり、計算したものを示しても良いです。先生になって学生に説明するつもりで説明してください。担当者以外の人は、予習してわからなかったことを質問してください。特に、問題がなければ先に進みます。スタッフがいなくても理解しながら先に進めるようにするのが目標です。

質問することの重要性

質問をすることはとても大事です(「なぜ大事か?」は長くなるので省略)。時に応じて、スタッフが「質問はない?」って促すこともあります。気軽に質問できる雰囲気はとても大事ですね。遠慮してみんなが損をするより、少しだけでしゃばって、みんなが得をするほうが良いでしょう?

輪講でのスタッフの役割

スタッフは学生の「学びたい・成長したい・理解したい」などの気持ちをサポートするのが役目であり、輪講においてはオマケの存在です。間違ったことを言ったら訂正しますし、知っておくとよい便利な知識があれば補足します。どこにその知識の詳しい説明があるかを示唆することもできます。担当者が理解不十分な場合には宿題とかを出すと教育的かもしれませんね。

理解するとはどういうことか

モデルを自分の中に構築することです(モデルを構築するとはどういうことか?は長くなるので省略)。モデルの適用範囲を把握することです。・・・。自分自身にとって理解するってことはどういうことかを常に考えてください。これは単純なことではありません。理解するとはどういうことかを研究を通して体感して欲しいと思います。