試料のこととか

  • 高周波ESR(特にレーザーとか使う領域)をやるためには、試料を薄い板状にする必要があって、なかなかたいへんだと思われる。切るか、削るか。
  • 試料を紙やすりと治具で削っていていいところまで来たら割れてしまったことがけっこうある。
  • 削っていく上で、平行に削るのはなかなか難しい。最終的にずれちゃったりとか。なんかもう少しまともな方法を考えたかったところではある。
  • 結晶軸の方向は、結晶の外形から分かる場合と、わかりにくい場合がある。
  • 結晶軸の方向と、磁気測定にとってシンプルな実験結果が取り出せる方向とは同じとは限らない。そこがなかなか悩ましい。対称性の悪いのはけっこうやっかい。
  • 論文とか、学会発表に出てくるデータは、いろいろなやっかいなことを解決してでてきたもの。そのやっかいな事にどう対処するかは、研究を効率よく進めるためにはとって重要。だけど、論文とか本とかにはあんまり書かれていなかったり。研究室を見学して、直接どうしているのか聞くのがとりあえずの方法。
  • いろいろ事例を知れば、新しい結果に対してどのように適用できるか?が分かってくる。相場観みたいなのは大事。
  • ある理屈はどういう前提条件で使用してもいいのか?
  • ただ、相場観に頼り過ぎてしまうと新しい事に挑戦出来なくなってしまう。だから、年をとって経験がある人と、若くてあまり経験がない人が組むのは意味がある。