「大学構内で、悪質なテロ発生!?」

久しぶりなちょっと長めの超与太話。折りたたんでおきます。
実際には、こういう変な事件はないですよねぇ。

東京都M区の工科系大学において、大規模な学術系テロ行為が行われたことを当社の記者が明らかにした。この大学では、廊下などに研究発表用のポスターが多く展示されている。これらの学術ポスターに対し、変質的に異常なまでの落書きが行われていたことが2013年6月に明らかになった。落書き内容は多岐にわたり、スペルミスの指摘や文章を読みやすくするための指摘などが多い。また、特定分野に対する深い造詣がなければ指摘不能な間違いの指摘や、今後の研究の発展に寄与すると考えられる興味深い指摘までさまざまである。


大学の調査によると、100件以上のポスターに落書きが発見されている。その研究分野の対象の広さから、少人数による愉快犯の犯行ではなく、大規模な組織によるものだと推定される。


セキュリティ部門の理事は、「たいへんゆゆしき自体である。悪質なテロ行為には屈しないために、監視カメラシステムの強化や警備員による見回り回数を増やすこと、密告システムの導入などを検討している」と述べた。


また、落書きの被害にあった博士後期課程の学生は次のような証言をした。
「基礎的な学力不足を指摘されたので今後きちんと勉強していきたい。また、今後の研究の糸口になるような驚異的な指摘もあった。博士の学位をとることを諦めかけていたが、将来に希望が持てた。親身な指摘に恥じない、良い成果を出せるように努力していきたい。」


別の被害にあった修士課程学生は次のような証言をしている。
「本来は指導教員にポスターを添削してもらうのが良いのかもしれないが、会議等で忙しい指導教員に頼むことができなかった。大学教員がいくら忙しいと言っても、教育が主要な業務であることは変わりない。質問を躊躇したことにより、結果として指導教員に恥を掻かせたことになったかもしれない。これからは積極的に教員とディスカッションしていきたい」


同大学名誉教授は次のように語っている。
「今回の事件は、ただのいたずらではなく、現在の大学のシステムに対する懐疑や揶揄が込められている。また、学術に対する誠実さと教育に対する強い情熱を感じさせる。指摘事項も学術の発展に強く寄与するものも少なくない。犯行組織の実体は不明であるが、日本在住の人間による犯行であり、変な言い方ではあるが、日本の学術の将来に希望が持てる事件である」と述べた。


ある大学教育批評家は次のような指摘をしている。
「落書き行為自体は誉められる物ではないが、落書き内容から学術に対する真摯さは感じられた。学術上の指摘は実名で行って欲しい面もあるが、実名で行うと強いペナルティがかされる環境なのかもしれない。容赦なく互いに批判しあい、よりよい研究成果のために切磋琢磨するような、大学として当然とも言うべき環境が失われたことに由来するのではないか。」


今回の落書き行為による指摘により、大きな修正を必要とする論文は10報以上存在する。研究教育機関としての大学の誠実さを問われるような事件であった。


犯行した組織については諸説あるが、野良ポスドクによるという説も流れている。
ポスドク1万人計画の負の遺産と言われた彼・彼女らが今回の事件に関わっている可能性は否定できない。


同大学は、「国際的に活躍する人材」を輩出するために、最近教育改革に乗り出している。今回の事件は現状の問題点をいくつか浮き彫りにした。現状を把握し、足下を見据えて、「学生の成長」と「学術の発展」のために努力して欲しい。

ニュース的な文章ではないですね。もうちょっとテンプレートを勉強する必要がある。