量子力学と情報

http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20100801/p1

別冊数理科学2010年1月号「多彩な量子の世界」http://www.saiensu.co.jp/?page=book_details&ISBN=4910054700107&YEAR=2010をちょこっと読んだり。

量子力学というのは、20世紀初頭に一応の完成をみたわけですが。その意味とかについては、未だ議論されているわけなのですね。計算できることが、意味を理解できたことと、同じというわけではないですし。そもそも、物理において、理解するとはどういうことか?って言うのは簡単ではないのですが。


まあ、それはともかく。量子力学の講義を大学院で受けていたときに聞いた話ですが。量子力学を使った多くの技術が20世紀からたくさんでてきたわけですが。もう一度、量子力学の意味を問い直す必要があるんじゃないか?みたいなことが言われるようになったわけですね。20世紀の終わりの頃にですが。


物理は、ちょっと斜陽な感じの学問とされているかもしれません。高校生も好きこのんで、勉強したがらないようですし。でも、理解したつもりになったところに、何かおもしろい概念が眠っているんじゃないかな?って思ったりします。まあ、こんな事を言っても、何も言っていないのと一緒ですが。


最近、いろいろ勉強したりしていて思うのですが。ある程度、研究活動をした後に、学部の頃に勉強していた内容をもう一度見直すと、とってもおもしろい、ということ。当たり前のように、勉強させられる概念とかがありますが、それを生み出すのに、どれだけ苦労したのかとか、いろいろ考えてしまいます。


あと、量子力学統計力学、熱力学などをちょっと詳しく勉強した後に、電磁気学関係の本を読んだりしているのですが、なんだか、とってもおもしろいのですね。電磁気学って、こんなにおもしろかったっけ?嘘〜、って感じがするのです。


お仕事として、物理の研究をしているわけなんですが。今は、研究よりもちょっと勉強をし直したいという気持ちがいっぱいです。だから、こそこそ本を買い集めたり、気分展開に、ダイレクトに研究に関わらないお勉強とかをしていたりします。ぎゃー、そんなに深い意味があったのかー、みたいな。


さっきの本で、「多彩な量子力学」(佐藤文隆)という記事があるわけなんですが。なんというか、頭がいい人は考えることが違うな〜と思ったり。量子力学は、物理であり、情報学でもあるわけですか。

memo。