「電話があったので」(『Archives 書くことは考えること』(apj) 2012/01/16)

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法治国家において権利が侵害された場合に訴訟をするのは「個人の権利であると同時に社会にとっての義務である」というのが私の基本的な考え方です。これを考えたのは、勿論私ではなく、イェーリングというドイツの法学者で、「権利のための闘争」という本に出てきます。私の愛読書の1冊です。
 また、「法的紛争は近代社会における個人の自立の証」である、とも考えております。これは確か「法学セミナー」に出ていたものです。
 私自身としては、法は活きている、とか、法のダイナミズムのようなものを実感しているといったところです。作ったきり誰も使わなければその法は死にます。裁判制度も同様です。常に使い続けてブラッシュアップするという、不断の努力無しには、法治国家というシステムは維持できず、個人の権利も守れないだろう、というのが私の考え方です。

面白い。