その1「安らぎと緊張感」

25歳以下は見ないでください。


25歳以下は見ないこと。強制力はないですから"お願い"程度ですけど。大学生以上の科学素養があるほうが良いでしょう。








Sei:一緒にいる相手に緊張感を求める?安らぎを求める?
Sono:それは程度による。時と場合に依ると思う。
Sei:白でも黒でもなく、どんな濃度の灰色か?
Sono:そう。

Sei:検出器があったとして、0-100の間を1刻みではかれるとか。
Sono:アナログ検出とディジタル検出との違いとか?
Sei:AD変換とかDA変換とか。
Sono:間を補完したり、桁を切り落としたりということは数字を扱う人たちは考えているんじゃないかな。
Sei:線形だったり非線形だったり?
Sono:どこまで正確さを求めるかとか、情報処理能力依存性とか。

・・・

Sei:辛くて不安で寂しい時には、安らぎを与えてくれる相手を求める?
Sono:「自分を駆動するため・刺激を受けるため・がんばり
 たいから・向上したいから」などの理由で緊張感を要求してくる相手を求めるとか?
Sei:あなたにとっての私は?
Sono:時と場合に依存。
Sei:私を求めない場合もあるし?
Sono:求める場合も。
Sei:それは私にとっても、同じかな。
Sono:私だけしか見なかったらあなたは私に苛立ちを覚えて、嫌いになると思う。
Sei:つまり私にとって、あなたはちょとはマシな存在ってこと?
Sono:そうだと、私は嬉しい。私にとってあなたはそう。
Sei:ちょっと嬉しいかな。
Sono:差異から、性質を読み取るように我々はできている。
 ブレが、時間的・空間的な変化、すなわち微分情報から先を見積もる。
Sei:もう少し一般的に言えば、PID制御かもね。
Sono:それは時には希望とか不安とか言う言葉に変換される。

・・・

Sei:相手を裏切らせないためには力があればいいと思う。
Sono:単純なこと。行使されない力というのがたくさんある。
Sei:天秤の釣り合いのように?
Sono:いずれ平衡位置へ行くだろう。
Sei:ローカルミニマムが最小値だとは限らないよね。
Sono:「振幅が大きければ・・・」って言いたいの?
Sei:日常の心の動きを科学言葉で言い換える遊びの価値とは?
Sono:何らかの拡張・・・かな。新たな発見がなければあんまり意味がない。
 情報の圧縮、または情報の関連付けなどに関わるトピックかな。

・・・

Sei:一緒にいる相手に緊張感を求める?安らぎを求める?
Sono:それはレトリック?それは二者択一で答えられるような問いと言えるの?
Sei:私の問いの意図を私の言葉から読み取って欲しいな。
Sono:読み取れないのは、私の余裕のなさかな。
Sei:なぜ、言葉を省略するのだろうね?
Sono:それが信頼の証?または一形態?
Sei:読みとって欲しいから?ついて来て欲しいから?
 理解して欲しいから?堀を飛び越えて欲しいから?
Sono:前提条件とか土台とかを固める努力を軽視してはいけない。
Sei:それは、より複雑なレベルの概念をやり取りしているときに、
 問題が生じたら考え直せばよい。
Sono:普段から基礎的なことばかり話していては時間が足りないというのは頷ける。
Sei:何に対して不安?

・・・

Sei:私なんかと話して楽しい?
Sono:他の誰と話すより。つまらなかったら、話さない。思考をそれに費やさない。
Sei:私にとっても楽しいんだよ。
Sono:そうであって欲しいって、私も思う。でも、そう思ってしまうのは、何故だろう。
Sei:それはわかる気がする。
Sono:相手を占有できるわけではないのに、そうしたいと願う。
Sei:占有してしまえば別のもの、所有してしまえば別のもの、・・・だしね。

・・・

Sei:誰かを守ってあげたいとか、そういうのは?
Sono:よくわからない。一方的では駄目。最初はよくても疎ましく思いそう。
Sei:頼られるのが苦手?
Sono:一方的に頼られるのが苦手。
Sei:でも、偏りのある依存関係というのは普通のことでは?
Sono:二つの間だけを考えていては駄目。 複数というより、多体で取り扱うべきこともある。
 摂動で取り入れるにしても。そうしないと安定解が見出せないかも。
 枠組みを拡張したり、組みなおす、ということが意識できるかどうか。
Sei:それが好きなの?
Sono:それを価値としたい、かな。

・・・

Sei:焦燥を与えて欲しい?
Sono:適度なら。それが苦痛ではない程度に。
Sei:病が癒えるとき、苦痛から脱却したとき、それは通常の健康な状態よりも気分が良い?
Sono:それも微分の正負が、傾きが幸せや不幸と対応するみたいなものかな。
Sei:私は、いつも焦燥に追われていたとしてもいいかも。
Sono:ふと、気がついたときに、「知らないうちにこんな所まで来てたんだね」って思えるならね。

・・・

Sei:安心したい?
Sono:そういう時もある。
Sei:心地よい緊張感ってあるよね。
Sono:ある。
Sei:何を望むの?
Sono:心が欲するものは、とりとめのない些細な事、些細なもの。

楽しみ方の例

  • 明示的・非明示的に科学の概念を使っています。どんな科学の概念を使っているでしょうか?いくつ拾い出すことができますか?
  • 会話の繋がりが不自然な(orに見える)ところがあります。深い意味があるのでしょうか?ないのでしょうか?考えて見ましょう。隠されている前提は何でしょうか。
  • それぞれの会話で提唱される概念は一般論でしょうか、極論でしょうか?それぞれ考えて見ましょう。具体例や反例や拡張を考えて見ましょう。
  • 文中にあるいくつもの問いにあなたならどういう答えを思いつきますか?その答えの前提条件はどのようなものでしょう?いくつの場合わけを思いつきますか?
補足
Seiは22歳の女性、Sonoは25歳の女性、という設定です。でも、これを知らなくても、特に読むのに支障はないでしょう。
補足2
超与太話は、世界中で5人くらいわかればいいやという大らかなスタンスで書いていますので、わからなくても気にしないでね。ハイレベルなわけではなく、ローカルだという意味でわかる人が少ないってことです。