- 作者: 上西充子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2019/05/25
- メディア: 単行本
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「呪いの言葉の解きかた | 晶文社」
https://www.shobunsha.co.jp/?p=5340
読み終わった。とても面白かった。いつものように感じたことや考えたことを箇条書きで。あと、本の内容とは関係ない自分語りっぽいのもあります(いつものこと)。
- 昨今の政治状況を考えると読んでいてつらくなる点も多かった。
- マンガ、テレビドラマ、映画等のエピソードがたくさん使われていた読みやすい。
- 『逃げるは恥だが役に立つ』(海野つなみ)はマンガで見たことがあったし、例としてわかりやすかった。
- 作者: 海野つなみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/13
- メディア: コミック
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- 私が著者のツイッター上での発言を見ているのも、主張が理解しやすかった理由の一つだと思う。
- ページ当たりの文字の密度はそんなに高くないけど、内容の密度は低くない。
- 「この本で扱われているのと似たような「呪いの言葉」に晒されることはたくさんあったのではないか?」「「呪いの言葉」を自分自身や他者に無自覚に言い続けて来たのではないか?」と考えながら読んだ。
- ある種の言葉によって、舞台設定を決められ、その舞台上ではどうあがいてもダメな場合がある。
- その舞台設定を疑うことが必要で、疑うためには力が必要なのだと思う。
- この本の中では湯浅誠の「溜め」についても言及されていて、その点も面白かった。
- 『緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」』(解説 上西充子, 解説 田中信一郎)も面白かったし、この人の別の本も買ってみたいと思う。
緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
- 作者: 解説上西充子,解説田中信一郎,ハーバービジネスオンライン編集部
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 今の政府の暴挙の数々を、「野党がだらしないから」という言葉(これも「呪いの言葉」だ)で、肯定や黙認している人たちが恐ろしい、と私は思っている。
- でも、多くの人は、実際の国会でのやり取りをしらないだけで、政府に有利な形で恣意的に報道されたものだけを見て、なんとなく肯定している人も多いのかもしれない。
- そういう中で著者たちが行っている「国会パブリックビューイング」の取り組みによって、「政府が行っていることや、マスコミの報道の仕方はかなり変だぞ?」と気づく人も増えるかもしれない。
- 今の世の中には「呪いの言葉」で虐げられている人がたくさんいる。だから、最初に書いたように、悲惨な事例がけっこう出てくるので読むのが苦しくて、何度も読むのを止めてしまった。
- ただ、つらい事例ばかりではない。呪いを解いて、先に進むための手がかりもたくさん書いてある。
- 著者自身のつらい体験や、言葉によって救われた体験なども書かれている。
- 読者が自分自身の過去の体験を思い出したり、我々を取り巻く今の状況を想定しながら、いろいろ考えられる本だと思った。
- 私は、本を読むときに、自分にシンクロしやすい部分があると、読みやすいと思うし、好きになることが多い。
- この本は多くの人にとって、シンクロしやすいか?読みやすいか?はよくわからない。でも、私はこの本が自分にシンクロしやすくて、この本を好きになった。自分にとっての多くの未解決な問題を解くきっかけになると思う。
- 挫折した問題や、進展が無くて気持ちが萎えてしまった問題に、「もう一度取り組もう」っていうエネルギーをこの本からもらえた気がする。
- 「意義がある問題」であっても過大な労力ばかりでリターンが少ないと、身体も心もついていかない。方法の楽しさ、新しい発見、労力に見合う進捗等があると続きやすい気がする。それらがあると、自分たちの望む未来につながっているとみなしやすい。
- 自分自身を良い形で駆動してくれる何か?があると、つらい状況でも、私はもう少し頑張れる気がする。