多体系の物理と数理(大学院向け集中講義)

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/d/0611.html#28

12 月 4, 11, 18 日 3 時限目から 5 時限目まで(つまり、1 時から終わるまで)

駒場 16 号館 827 室

講義のねらい: 多体系(無限自由度系)ならではの重要な物理現象を示す典型的なモデルを取り上げ、現象の物理的な本質をいかにして理論的にとらえるかをみる。これらの例を通じて、ミクロな法則とマクロな現象との関連を知る上でも、(「紙と鉛筆と頭脳」だけを用いた)理論物理学が真に力強く魅力的な営みであることを実感してもらいたい。

概要:古典スピン系(Ising 模型)における相転移自発的対称性の破れ(4 日)、量子スピン系における秩序と無秩序(11 日)、Hubbard 模型の磁気秩序(18 日)、という三つのテーマをあつかう。各々のテーマについて、簡単に背景を説明したあと、いくつかの現象、描像、概念、理論について踏み込んだ解説をおこなう。後半のテーマについては、私自身の研究も紹介し、理論を模索していく過程などについても触れてみたいと思う。

統計力学の基礎、強磁性 Ising 模型における相転移の概略(平均場近似など)、スピンの基礎(合成など)、fermion 多体系の生成消滅演算子表示についての予備知識があることが望ましい。

場所は駒場なので、私が行く分けないけど、一応リンク。11日のやつを聞いてみたいなぁ。