「日本はバイオをやるのか捨てるのか白黒つける時期だ」

http://d.hatena.ne.jp/sivad/20080731#p1


相変わらず面白い話を書いているなー、って思う。本人は同じ趣旨のことを何回も書いてうんざり、って思っているかもしれないけど。私は面白いなーって思う。


日本はここら辺でバイオをやるのか捨てるのか、キッパリ決断しなきゃなりません。

で、無論私はやるべきだと思っています。ただ一つ注意しなくてはならないのは、「遺伝子組み換えを受け入れないのは社会が無知だから」、という科学側の態度。

そういう面がないとはいいませんが、基礎知識があれば受け入れられる、と考えるのは科学者の傲慢です。

ヨーロッパでも遺伝子組み換え作物に反対する勢力は強いですが、科学知識の有無との関連は薄いそうです。


まぁ、直接関係があるか?って言われるとない話を。


ドクター3年の夏頃、ドイツのベルリンに中性子散乱の実験をしに行きました。Hahn-Meitner-Institut (HMI)というところです。その研究所の近くは閑静な住宅街だったのが印象に残っています。原子炉施設がこんなに街中にあるのかーってびっくりした。

聞いた話で悪いのだけど、こういうところは広報の人がしっかりしていて、安全性とか有用性とかを地域の人とかにきちんとアピールできているようです。

日本は核爆弾を落とされているから、そういう施設に対して過剰反応してしまうというのはあるけど。