進路。(『リリカの仮綴じ〆』の2004-01-31)

例によって、archive.orgより
http://web.archive.org/web/20040710120237/d.hatena.ne.jp/Ririka/200401

高校時代に熱中してたいくつかのことのうち、ひとつだけを選んで、ほかのは切り捨てて、その道を進んでいる、兄。ものすごく狭く絞りこんでいるのに、その世界は深くて、関連する文献を読んだり考えたり計算したりするだけで、ほかのことをする時間はほとんど残っていない。

傍から見るといかにもストイック。「○○馬鹿」と自他ともに認める状態。でも本人にとっては、なによりも望んだことで、最高の道楽でもある。そしてとても幸運。

チャイティンは子供の頃、相対性理論量子力学天文学に興味があって、15歳のときに浮かんだ数学のアイデアを基本に、以後35年間研究を続けている。最初の論文を書いたのは18歳のときで、19歳でそれは出版された。ガロアやアーベルの伝記を読み、自分自身に18までに偉大なアイデアが浮かばないならもう決して得られることはないだろうと言い聞かせた。そして実際に浮かんだのだった。(『セクシーな数学』)

どの方向の、どのあたりに、(自分にとっての)宝物が埋まっているかを嗅ぎつけることができるなら…。世の中にとって価値があるかどうかなんてどうでもいいんだ。

不機嫌の理由の、その背後の原因のようなものは、おぼろげにわかってる。旅のあいだじゅう憂鬱だった、心がずっとこわばってた、その原因。

上記の記事を書いているRirikaさんは当時高校生だ。上記のような焦燥を吐露する人はどれだけいるだろう?
なんというか、なんていうか、何で、こういうふうな価値観を持つのかな?って思う。


たまに、元気がなくなったときに読んで、「もっとがんばろう」「意味のないことをするのはやめよう」って自分を鼓舞したり叱咤したり励ましたりする。