大学院生に実質的な給与を 基礎科学力委が提言

http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200908040424.html

大学院生には実質的な給与を出して支援すべきだとする提言をまとめた。

ほほー。

修士や博士課程の学生を、「教育アシスタント」や「研究アシスタント」に位置付けて、「実質的給与型の経済的支援の拡充を図るべきだ」と言及。大学側に対して、こうした人材の雇用を義務づける必要性を訴えた。

とりあえず、授業料をタダにするとかまあそういうのもありかも。きちんと経済的な基盤を大学院生、特に博士課程の学生に与えるというのはとっても大事な事だと思う。経済的に辛いからというのが、私は博士課程に進学することを修士の学生に奨めることができない大きな理由の一つ。まあ、その分自由はあるけどね。でも、給料を与えて尚、学生には自由に研究をさせて上げるというような余裕を国は示して欲しいし、それが国の豊かさの一つの指標と言えるものだと思う。

国内外に開かれた大学院にするために、幅広くいろいろな大学・分野から学生が集まるよう、同一校、同一分野の出身者を最大で3割程度に抑え、外国人学生を2割以上にする、などの目標を掲げた。

「同一校、同一分野の出身者を最大で3割程度」に関しては、どうなのかな。理念は分からなくもないが。「外国人学生を2割以上にする」も、理念は分からなくもないけど、大学側としては「やるのはいいけど、もっと金をよこせ」と思うんじゃないかな?

まーねー。隗より始めよ(「手近な所から始めましょう」とか「言い出した当人から始めるのが良いですよ」って意味)って言葉もあるし、まず東大とかから始めてみればいいんじゃないかな? 例えば「英語さえ使えれば大学内では特に不自由をしない」っていう環境を創れば海外の学生も日本に来やすくなるだろうね。でも、それにいくらかかるんだか・・・。



現在の日本の雇用のシステムの多くはどうも終身雇用を引きづり過ぎだと思う。終身雇用の人とバイト・派遣・臨時職員の人との差が激しすぎる。実質的に同じ仕事をしているにもかかわらず。そのうち是正されるかな。