先端研究開発支援プログラム

http://d.hatena.ne.jp/kenjiito/20091007/p1

実のところ、数千人の若手に5年間研究してもらうのと、重点的に大きな装置を使う研究をやってもらうのとどちらが学問的ないし経済的に有効であるか、という問いに対してはっきりとした答えを与えることは今のところ不可能である。おそらく科学史こそ、こういう問題に対して一定の指針を与えることができるべきはずなのだ。正解はないのだが、過去のデータからみて、小額分散型の研究投資と重点集中型の研究投資、それらをどのように組み合わせるのがもっとも勝率が高いか、ということから一定の経験的答えを与えることができてもいいのではないかと思うのである。もちろん、これには、いったい何をもって研究の成果とみなせるか、何が研究の価値の尺度になるか、というような、答えの出しにくい問題が立ちはだかっている。いったい科学史はいつになったらこのような問題に有効な指針を提供できる段階に達するであろうか。

面白い。

いろいろな要素が絡み合って難しそうだなあ。

でも、重要な要素を抽出してモデルを作るのが科学者の役目だろう。何時の日か、少なくとも過去のことに関してなら、もっともらしい説明が出来るようになるのかもしれない。