牧野の公開用日誌

http://jun-makino.sakura.ne.jp/Journal/journal-2010-01.html#2

記者や学者の操縦は簡単 財務省に蓄積されたノウハウ

高橋 その通りです。まず人選。学者については著書を読めばどういう立場かすぐ分かるので、例えば賛成派9 割、反対派1割という具合にまとめます。反対派を増やさざるを得ない状況もありますが、やり方はあります。反対派の人の都合の悪い日に会合を設定する、などはよく使う手です。タイムスケジュールも結論も最初から決まっています。「5月の連休明けに結論を出すから逆算して……」と段取りをつけます。
誰が何を言いそうかは、データベース化しています。私も少し関わっていましたが。色分けが済んでいて、誰を選べばいいか、誰を避けるべきか瞬時に分かります。審議会のメンバーになると、海外出張の予算が付きやすいなどの「特典」もあります。で、その際財務省の役人も「おもてなし」のため付いていきます。私もやったことがありますが、外務省に任せるなんてとんでもない、財務省が入管から完全に自前でアテンドをやります。入管は待たずにすっと通れます。

文部科学省の役人はこんなに細かく(ファーストクラスとか)やってない気がする。まあ、ノウハウという以前に審議会とかってそういうものだと思う。その意味で、去年4月の中間評価の委員選択は役人側のなんらかの意志を表してたわけだ。

どこまでフェアでどこまでアンフェアなのかよくわかんない世界だなあ。

【追記】2011年11月3日 URLを入れ忘れていたので追記しました。