あれこれ考えていることなどを適切な重み付け無しにダラダラ語るよ3

http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20100818/p2の続き。
5月初旬の頃に書いたり考えたりしたこと。

「5月中に第一稿をあげる」とか書いてあるよ。まあ、同時並行でいろいろやっているので、と言い訳もできないわけでもないけどさ。

  • 世の中には働きすぎて死んじゃったり精神を病む人も多いってきく。そして、多くの人が仕事に就きたいのに失業中だったりする。今の日本にはきっと分業する知恵が足りないのだと思う。分業するようにしたくてもいろいろな障害があるんだと思う。給与体系とか保険制度とか税金の仕組みとかそういうものせいにより、分業体制がとりにくくなっているのではないのかな。
  • アメリカ・インディアン悲史』(藤永茂)を読み終わった。インディアンからの搾取の仕方が、欺瞞に満ちたものばっかりで、かなりいらいらした。イラクアフガニスタンベトナム、フィリピンとかいろいろな所でアメリカは戦争をしてきたんだなあ。『ジブチに建設される海上自衛隊基地をめぐって』http://japanese.ruvr.ru/2010/04/28/7048749.html 名目上、海賊対策ってことになっているけど、日本もアフリカや中東の利権に加わらせていただきますよ、って事なのかな。
  • 統計学を拓いた異才たち』(デイヴィッド・ザルツブルグ)にこんな引用があった。「神の考えを理解するには、統計学を学ばねばならない。なぜならそれらは神の目的の尺度であるからだ」フローレンス・ナイチンゲール
  • 論文書きは楽しいな〜 (>_<)
  • レスポンスの速さが命運を分けることはあるな。
  • 次は、『食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点』(中西準子)を読もう。
  • Charles P. Poole Jr. : 'Electron Spin Resonance: A Comprehensive Treatise on Experimental Techniques/Second Edition' やっぱこういう本は手元に欲しいな。Amazon.comで中古で$28.91で売っている。むー。
  • 物理学依存症とか研究依存症とかそういう症状はあるのだろうか。
  • 物理学者の口説き文句と言えば、ハウターマンの「あの星がどうやって光っているのか知っているのは、この世界中で僕ひとりなんだよ」だろうか。『困ります、ファインマンさん』に載ってた。しかし、口説かれた方はその意味を理解していたのかが疑問に残る。
  • 磁性は難しいよ・・・。 とりあえず、今書いている論文はあと1時間くらいで書いちゃおう。12時間くらい寝かして再確認。あとは元ボスに送ってチェックしてもらおう。次の研究が私を呼んでいるから、この論文で足止め食っていてはいけないのだな。
  • 『Truck & Troll』(森博嗣)。浦沢直樹よしもとばなな京極夏彦との対談も入っている。・・・なんか、対談になるといつもの森テイストと微妙に違うことを言っている気がするなあ。そういうものかもしれないけど。というか、逆にそれがおもしろいとも言える。
  • lainの画集が部屋の中から発掘された。カラーも好きだけど、モノクロな線画も好きだったりする。画集も場所を取って困るものの一つだ。
  • 機密費関係こっちも「前官房長官・河村をビビらせた野中広務の告白」http://gendai.net/articles/view/syakai/123424 ひどい話だよなあ。もらっちゃった人は、早めに自分から告白して国にもらったお金を返還します、と言うのが賢い逃げ方でしょうね。まあ、せこい手ではあると思うけど。
  • 明細とかきちんと書いて、これだけ使ってこれだけの効果がありましたとか説明して欲しいかな。そして、それを機密費でやらなくちゃいけなかった理由も説明するべきだと思う。
  • 税金由来のお金が困った形で使われているのは他にもあると思うな。慣例や惰性に流されてしまう人は多いのかもしれないな。
  • 政権交代しても意味がない。結局同じ」とか「政権交代するともっと悪くなる」という人が私の知り合いには多かった。でも、私は政権交代があるべきだって言っていたと思う。鳩山政権にはいろいろ問題はあるのかもしれないけど(「何で『ばらまき』続けるわけ?」とか)、いろいろ良い面もあると思う。
  • 既得権益と結びついている人は、やっぱりシステムが変わるのは嫌だよね〜みたいな皮肉を言っても、当事者達は少しの痛痒も感じないものだと思う。
  • van Vleck paramagnetismは3d軌道だと10^-4(emu/mol)程度かあ。insulatorだからPauli paramagnetismではないし。温度に(ほぼ)よらない正のmagnetic susceptibilityって何なのかな。『磁性 I』(久保健・田中秀数)には、g値やvan Vleck paramagnetismの具体的な計算がCsCuCl3を例にしてあるな。やったことがないけど、光吸収測定をすれば、何か手がかりが得られそう。・・・まあやんないけど。
  • warping termとか初めて知った。磁性の基礎は難しい。分かったつもりになっているばかりで、あれも知らなかったこれも知らなかった、と確認作業をするような毎日。
  • 少なくともbroad maximumがある時点で、単純なmolecular field approximationを用いることはできないはず。鎖内交換相互作用が鎖間交換相互作用より大きいと見なし、平均場近似で扱うという戦略はこの物質の場合はありかもしれない。
  • 交換相互作用がもう少し結晶構造から予測できたら良いのだけど。強磁性か反強磁性かも今回はよくわかんない。平均としてみたら、ワイス温度の正負から反強磁性体なのは確か。
  • 結晶構造を回しながら見ているところ。普通に考えて、二種類の交換相互作用がある。もちろんもっと離れた場所で相互作用が働いていてもいいけど。
  • まあ、もうちょっとまじめに磁化率を解析するところから始めるべきかな、と思う。今度、元ボスの所に行って、これについて論文(できればfull paper)を書かせてもらえるようにお願いしてこよう。
  • 「論文の種類の違い」 http://d.hatena.ne.jp/next49/20080612/p2 これ分かりやすいなあ。
  • 昔の解析データを見ていると、バカみたいに七面倒な関数を使って解析していたりする。同じ人間がやっていた作業だとは思えない。データ解析していると大きなディスプレイが欲しくなるなあ。24インチくらいのが欲しい。とは言え、買わないのは値段の問題じゃなくて、物を増やしたくないという理由だったりする。
  • 卒業研究している頃の私に何か助言しても良いのだとしたら、abductionという概念について言及すると思う。
  • ESRで測ったg値を基準に磁化率は解析すべきかな。まあ、それで整合性があうかどうかは知らないけど。
  • 「夜の北朝鮮http://youzo.cocolog-nifty.com/data/2010/05/post-39fa.html 暗い・・・。
  • うーん、計算がうまくあわない。当初のもくろみじゃ駄目っぽいな。地道に反磁性項がどれくらいあるかとか考え直すべきかな。低温で磁化率がゼロにならないのは、DM相互作用かなんかのせいかな。
  • べーぐん基地とか原発とか受益者負担の考えで全部都市部とか人口集中しているところに移転するといいと思うよ。
  • 反磁性の補正と言っても構造補正の因子がある場合があるんだね。まあ、有機分子が含まれていないから今回は無視しても良いのかな。
  • 「核抑止と核廃絶(3)PGS」 http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2010/05/pgs_9732.html 変なことばっかり言っているアメリカ。オバマに対して、日本政府は決してツッコミをいれたりしないんだろうな。
  • キュリーワイス則でフィッティングした場合、温度に依存しない磁化の値は、-1.1*10^-3 emu/mol程度。構造補正因子を無視し、単純に非磁性の寄与をパスカル則で計算してみると-0.36*10^-3 emu/mol程度。オーダー(桁)はあっていると言っても過言ではない。まあ、バンブレック項はやっぱりこの場合はあんまり寄与していないと考えるのが妥当かな。
  • 留学生の人にIgor(データ処理ソフト)の使い方を仕込み中。・・・なんというか、私って教えるのが下手なんだろうか。教えるって言うのは、相手が何が分かっていないかを知ることが大事なのかな。
  • 自分の慣れていることを相手に教えるときは要注意。
  • ネール点以上では、ボナーフィッシャー曲線で、これでもか、っていうくらい一致するんだよね。交換相互作用の値的にも70K程度と言うことで、まあ妥当な感じ。しかし、結晶構造的には、一次元というのはちょっと難しいかな、と思う。
  • T_N以上での磁化率がg値で規格化しても一緒にならないと言うことは、それ以外の異方性があるのかな。DMが入っているとか。まあ、保留。
  • 私がESRのことをあんまりよく分かっていないときにとったデータだから、いろいろ問題点があるな。まあ、仕方がないけど。もうちょっと彼(Sさん)の修論には手を入れたかった。まあ、それを言い始めるときりがないのだけど。
  • 論文書きはグラフ作りから(←人による)。というわけで、どういうグラフをいれようか考え中。最初はたくさん作って、後で削っていく方向で(効率は良くないけど、私的には必要なプロセス)。
  • 研究は競争である、って事を忘れてしまうことがある。しかし、そういうのでは駄目。5月中に第一稿をあげるのを`とりあえずの'目標にしよう。
  • SiO4リングとH2Oリングがある。なんか不思議な結晶。というか、どういう風に見せれば、見た人に結晶構造を理解してもらえるのかなあ。
  • 抑止力って言葉で騙されてしまう人もどうかと思う。
  • 連休明けのせいか、妙に疲れている。というか眠い。今日は早く眠ろう。
  • 画期的な発電システムとかできないのかな。タービン回すとかそういうことしないで、効率よく電力を得る仕組み。
  • 多様性を保持するためにはリソースが必要である。多様性があることにより、リソースが増えていると考えるべきか。
  • 多様な働き方があっても良いと思う。それの方が社会全体として低コストで高い価値を生み出せるというコンセンサスが必要。今でも昔に比べれば十分に多様と言っても良い気もするが。
  • お金の偉大な所は他人に仕事をさせられることだ。TAに払う給料より高いお金を払えば、そこそこ優秀な大学院生を一時的に雇うことも可能なはず。
  • 現象論に関しては、『非線形な世界』(大野克嗣)に記述がある。この本は激烈に面白い本だと思うのだけど、物理学の素養がないと、"ちょっと"読むのがたいへんかもしれない。
  • 物理の法則って、だいたい現象論だと思う。
  • 非線形な世界』(大野克嗣)は3200円だけど、2万円でも私なら買う。というか、もっと高くても買うと思う。
  • 系統樹思考の世界』(三中信宏)と『非線形な世界』(大野克嗣)とでは、abductionという言葉の使い方が違うような気がした。
  • 三中本のアブダクションの概念と、大野本の現象論の概念は近いと思った記憶がある。
  • 素粒子とか宇宙とかばっかりに優秀な学生さんが志望しているような気がしてならない。まあ、それでもいいんだけど。でも、他にもいろいろ魅力的なテーマがあると知って欲しいとも思う。
  • 眼の話に関しては、『眼の誕生 カンブリア紀大進化の謎を解く』(著:アンドリュー・パーカー)がお奨めです。物理素養がある人が読むとより楽しめると思います。
  • 非線形な世界』『眼の誕生』をおもしろがる人は下記も楽しめるんじゃないかと思います。『科学の真実』(J.ザイマン),『ボルツマンの原子―理論物理学の夜明け』(デヴィッド・リンドリー),『部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話』(W.K. ハイゼンベルク),『熱力学の基礎』(清水明),『統計力学 I,II』(田崎晴明),『熱力学―現代的な視点から』(田崎晴明),『量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために 』(清水明),『系統樹思考の世界』(三中信宏) ,『「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用』(アラン・ソーカル, ジャン・ブリクモン),『アナロジーの罠―フランス現代思想批判』(ジャック・ブーヴレス)、『電磁気学の基礎』(太田浩一)などかな、今思いつくのは。
  • アメリカのボストンでMRS (Material Reserach Society)が主催する国際会議に参加したときにScience & Artみたいなコーナーがあって面白かった。良い作品には賞が与えられるようだ。日本物理学会では、そういう美術部門みたいなのはなかったように思う。
  • 科学的な成果を美術という観点から捉えて、情報発信していくのも科学技術コミュニケーションの一つの方法なのだと思う。というわけで、日本物理学会でも、ポスター会場でアート作品の展示をやるのはどうだろうか。なんらかのパフォーマンスでも良いけど。宇宙関係の写真は、それだけで美しかったりするから強みだよね。物性にも美しいものはたくさんあるけどさ。物理学会の大会は年に二回。市民講座なども行われる。そういう中で、もう少し体感できるアトラクションめいたものを行っていくのも物理離れや科学離れと対策として有効かもしれない。・・・とまあ、きっとこの手の事はずいぶん昔から言われているだろうし、「でもお金がないしー」とかそういうことから実現されていないのだろうね。
  • 今の科学者達がもし生き残りたいのならどうすればよいか。科学に関わる人達を増やすというか裾野を広げるのが正攻法だと思うのだよね。佐藤先生は「科学技術エンタープライズで雇用拡大を」という主張だけど、感覚的に正しい方向である気がする。 http://scienceportal.jp/HotTopics/interview/interview46/04.html
  • http://prl.aps.org/abstract/PRL/v104/i18/e187203 カゴメ格子でまたPRLが出ている。カゴメ格子内でスピン相関がどうなっているのか、というのは気になるところ。アートと言って良いかわからないが、「エレメンタッチ」を思い出した。http://www.ss.scphys.kyoto-u.ac.jp/elementouch/
  • 異なるスケールの干渉・・・。
  • 「変化がない」ことを「面白い」と主張するのは難しい。でも、時にそういうことが大事なこともあるのではないだろうか。
  • 何故、安定しているのだろう?
  • 今日は結晶構造のグラフを作るだけで終わりそうだ・・・。こんなの。http://f.hatena.ne.jp/sib1977/20100508213448 VESTAとイラレのCS2を使用。あと三つくらい作らないといけない気がしてきた。
  • だいたい結晶構造の図を作り終わった。次は、磁化率と磁化過程のグラフを作ろうかな。
  • ある程度のフェアネス(公正)が保証されることが、ある組織の生産性を高めることにつながると思う。・・・私の妄想かもしれないけど。 私が関与できる範囲で、フェアネスを保とうと思うんだけど、いろいろ難しいと思うこともしばしば。
  • 『心の仕組み~人間関係にどう関わるか〈下〉』(スティーブン・ピンカー)には、「ロマンティック・ラブ」は創作じゃない、という話が載っていた。こんな感じの記述がある。「親はどこの親も、子供の結婚相手の決定にできるかぎり力を行使しようとする、といういくぶんの真実が含まれている。しかし子供は親の選択を受動的に受け入れはしない。(続く)(続き)人は結婚相手について、強い情動、すなわち恋愛感情をもつので、婚約はしばしば親と子の激しい意志のぶつかりあいになる。」という感じ。
  • 『心の仕組み』は、視覚関係の話が丁寧に書いてあって説得力があったように思う。・・・読んだのは6年前くらいだからさすがに記憶がおぼろげ。
  • 交換相互作用を結晶構造から数値的に見積もれたらいいな〜。http://arxiv.org/abs/cond-mat/0504599
  • 「愛は打算」「結婚はもっと打算」 http://d.hatena.ne.jp/fujisawamasashi/20060207#p2 「打算」という言葉をニュートラルに捉えるのが吉です。
  • コーヒー豆を買ったら、コーヒーミルがないことに気がついた。
  • 本は全部(と言うと言いすぎだけど)電子図書で出せばいいよ。紙媒体はオンデマンドで値段高くして売ればいいと思うよ。
  • 一般企業があんまりないところだと、公務員とか農家とかの占める割合が多くなって、その分だけ雇用の男女比が5:5に近くなったりするかな?
  • 新しい問題を見つけることが研究者の一番大事な仕事だと思う。
  • 「喩えに野球を用いる人」は年配の人が多い、という感覚は間違っているだろうか。
  • 福井は神戸より食材の値段が安い気がする。気のせいかな?
  • 湯浅誠さんは、また内閣参与になるのか。「世論が、政府の中で出来ることを左右する」・・・か。
  • 「もう少し、データ整理に介して介入するべきだった」と思うことは多いな。仕方がないけど。25000行のデータとかそのまま整理しないでよ〜って思ったり。間引いて欲しい。
  • とりあえず、磁化率と磁化のグラフを作った。次は大変なESRの結果のまとめを行おう。えっと、まず室温からね。
  • ハチミツとクローバー』(羽海野チカ)で、一番好きなキャラははぐみだったりする(次は花本先生ね)。美術に生を捧げる覚悟というか意志みたいなのが好きだ。そして、あのような意志の起源は何なのだろう?って考えたりする。
  • 「物理学はおもちゃです。税金を使って、みんなで遊ぼう」とか言ったら、怒られるかな?
  • この年まで、おもちゃで遊べたわけだから、もう後悔はない。いつ死んでも良い。ただ、自分ばっかり良い目に合うのも何だし、今後の人のガイドになるために、論文をもうちょっと書いた方がいいかな、とも思う。