大学の事とか雇用とか

以下の事は、科学ネタや物理ネタを話すときの正しさ具合に比して、とっても考えが浅いことをたぶん言っています。まあ、普段もそうですが。

  • 大学関係の予算が減らされるのはきつい。でも、これって自分の利害に比較的近い所にあるから、「交付金を減らさないでください」というのは、公正な意見ではないかもしれないとも思う。もちろん、研究・教育のために重要とは言えるけど。
  • 日本には、大学がどの程度必要なんだろうか。多すぎたりしないのだろうか。今の1/3では足りないのだろうか。
  • 大学の役目は、研究とか教育とか。あと、地方大学においては、知的なセンターとしても機能するだろう。今の日本にとってどの程度の規模の大学が必要なのだろう。または、多くの人が思い描く日本の将来があるとして、どの程度の規模を維持するべきなのだろうか。
  • 若者の時間を4年間とか6年間とか使い、国費をたくさん投入して、きちんとした研究教育が出来ているのか?とか言われるかも。規模を小さくして、身軽になって、仕切り直したほうがいいのかもしれない。
  • きっとある時期、大学数が増えたり(大学院の定員を増やしたり)、予算の規模が増えたりした。でも、それって、社会からの需要があってやったことなのかな?
  • 経済規模が大きくなってきて、お金があったから増やしたのかもしれない。需要とは関係なく。経済の規模が小さくなったら、それに応じて大学も縮小すれば良いのではないだろうか。
  • 生涯学習なりなんなり新たな需要を創出して、大学の規模の縮小をしないようにする、という方向性はあると思う。しかし、一度働き始めると大学に戻りにくいという側面があるからなあ。公務員とか給料を減らして、週休3日にして、一日は大学とかで勉強しましょうとかできないのかな。
  • 雇用対策ってどうすればいいのか分からないけれど。国が最低賃金保障みたいなのをする事はできないのかな。というか、最低賃金で働く職場を単純労働でもいいから作る。時給650円くらいで、健常者であればだれでもこなせる仕事。働こうと思えば、いつでもいつまでも働くことができる。同時に、止めようと思えばすぐに止められる。最低限の生活はできるという感じ。それより酷い職場環境しか与えられない企業は社会の中から自然に消える、という事はないかな。
  • 大学の機能ってそもそも何なのだろうか。学生達に与えられる物は、自由に学ぶ場所、なんだと思う。価値観を広げたり深めたりする。能力を高めたりする。多くの人間と知り合うことで、その中から、信頼できる関係とかがうまれたりして、それがその後の人生に活きたりする。
  • 「大学の予算を減らすな」とか「研究費を減らすな」とか、「他国と比べてこんなに教育・研究費が少ない」とかいろいろ言っているよね。でも、今の日本の国として、どの程度のものが必要なのか?ってやっぱり考えちゃう。
  • 家計を考えるようなものなんだろうけど、規模が大きくて利害の対立が激しいから予算編成は難しいんだろうな。全体を把握できる人もいないし。だから、前例主義になりがちなのかも。「以前の決定はとりあえずそこそこ悪くなかったから、それに修正を加える感じで」みたいな。
  • 規模を大きくしすぎちゃったから、小さくするということに抵抗を感じているんじゃないかな。雇用が維持されない、というだけで困る人はたくさんいるだろうし。私は任期付きの職員なので、雇用が維持されない事に対する危機感が私には薄いのかもしれないが。というか、任期付き職員だからこそ、雇用が維持されないことに危機感を持つべき何だろうけど。
  • 組織の設計思想が右肩上がりを前提にしたものになっているのかな。縮小したり、消滅したりする発想がないのかな。一般企業だったら、破産手続きみたいなのがあるけど。大学だと、どうもそれが難しいのかな。
  • 大学周りのお金がどの程度必要なのか?は、私はあんまりよく分からない。なんというか、そういう立場になくて、生き抜くためにいろいろ右往左往している感じ。今の、日本の大学をきちんと記述した文章とかないのかな。いろいろばらばらに情報が点在している感じで、どうも全体像が見えにくい。