ガスの種類によって気をつけるべき事

【追記2014年3月】→「高圧ガス関係参考リンク」 http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20111112/p1

適用除外の除外

  • オートクレーブ内の水素、アセチレン、塩化ビニルは高圧ガス保安法の規制対象。
  • 空気分離装置の圧縮装置内の圧縮空気も規制対象。

移動に関する規制

  • 可燃性ガス、液化石油ガス、酸素を移動するとき→消火設備・応急措置用の工具等の携行
  • 可燃性ガス(特殊高圧ガス含む)、液化石油ガス、毒性ガス(特殊高圧ガス含む)、酸素を移動するときは、書面が必要。記載事項は、高圧ガスの名称、性状、移動中の災害防止のために必要な注意事項。

圧縮ガスの場合

ガスの種類 数量
可燃性ガス・酸素 300m3以上
毒性ガス 100m3以上
特殊高圧ガス 0を越える

液化ガスの場合

ガスの種類 数量
可燃性ガス・酸素・LPガス 3000kg以上
毒性ガス 1000kg以上
特殊高圧ガス 0を越える
  • 移動監視者が必要

特定高圧ガス

  • 特定高圧ガス:特殊高圧ガス(容積にかかわらず)、圧縮水素(300m3以上)、圧縮天然ガス(300m3以上)、液化酸素(3000kg以上)、液化アンモニア(3000kg以上)、液化石油ガス(3000kg以上(液石法だと10000kg))、液化塩素(1000kg以上)。これらを貯蔵せずに導管で供給を受ける場合も。
  • 液化塩素が特殊かな。特定高圧ガス消費者に関係する規制については略。

廃棄

  • 技術上の基準に従う必要有り:可燃性ガス(特殊高圧ガス含む)、液化石油ガス、毒性ガス(特殊高圧ガス含む)、酸素
  • 可燃性ガス:火気取扱場所、引火性物、発火生物の付近は駄目
  • 液化石油ガス:だいたい上記と一緒。8m以内を避ける
  • 毒性ガス:ちょっとずつ。問題ないところで。

不活性ガスや不燃性ガス、空気に対しては規制がないのかな?

設備距離・置場距離等

  • これはまた今度ね。

貯槽の識別表示

貯槽の液化ガス流出防止

  • 可燃性液化ガス、液化石油ガス、液化酸素→1000 t以上。ただし、コンビ則だと、可燃性ガスは500 t以上
  • 毒性ガス→5 t以上

気密試験等

  • 高圧ガス設備→気密試験に合格
  • 高圧ガス設備を除くガス設備→気密な構造。可燃性ガス、液化石油がす、毒性ガス、酸素が規制対象

ガス設備の材料に関して

  • 可燃性ガス、液化石油ガス、毒性ガス、酸素→高圧・それ以外も全て規制
  • 上記以外(空気、不活性ガス等)→高圧部のみ規制

放出管、液面計、元バルブ、緊急遮断装置、

  • 放出管:可燃性ガス、液化石油ガス、毒性ガス、酸素
  • 液面計:「酸素、不活性ガスの低温貯槽」以外は丸形ガラス管液面計の使用不可
  • 元バルブ:可燃性ガス、液化石油ガス、毒性ガス、酸素
  • 緊急遮断装置:可燃性ガス、液化石油ガス、毒性ガス、酸素5000L以上。受け入れ配管、送り出し配管につける。他のガスへの規制は無い(例えば液化アルゴンには規制がない)。

防爆装置、障壁、漏洩検知等

  • 防爆装置:可燃性ガス(アンモニア、ブロムメチルを除く)、液化石油ガスに係わる電気設備
  • 障壁:アセチレン(圧縮機室、充てん上、置場)、10MPa以上のガス(圧縮機室、それ以外)-ガス漏洩検知警報設備:可燃性ガス、液化石油ガス、特に定められて毒性ガス(特殊高圧ガス、塩素、アンモニア等)が規制対象
  • 貯槽と支柱の温度上昇防止:可燃性ガス、液化石油ガス、毒性ガス、あと近くにあるもの。
  • 静電気除去:可燃性ガス、液化石油ガス

毒性ガス関連

  • 識別標識、危険標識等
  • 配管:原則として溶接。やむを得ない場合は、フランジ接続、ねじ接続。
  • 除外措置

防火・消火

  • 可燃性ガス、液化石油ガス、酸素
  • コンビ則適用の場合→毒性ガス

容器置き場

  • 温度上昇防止措置可燃性ガス(特殊高圧ガス含む)、液化石油ガス、酸素
  • 可燃性ガス、毒性ガス、酸素の充てん容器等はそれぞれ区分する。
  • 2m以内に火気をおかない。(不活性ガス、空気を除く)
  • 可燃性ガス、毒性ガスの容器は通風の良い場所に
  • 他にも細かな規制があるけど略。

酸素、アセチレン、圧縮してはいけないガス、毒性ガスの貯槽への充てん

  • 液化酸素中にある一定濃度の炭化水素が入ってはいけない。
  • 充てん中は2.5MPa、15℃において1.5MPa以下。
  • 可燃性ガス+酸素である濃度のもの。アセチレン、エチレン、水素は特に注意。
  • 毒性ガスの貯槽への充てん:90パーセントを超えると自動的に検知・警報

高圧ガスの消費

  • 特定高圧ガス→技術上の基準に従う。貯蔵設備、減圧設備の外面からの設備距離等。
  • 可燃性ガス、液化石油ガス、毒性ガス、酸素、空気→技術上の基準に従う。

その他

  • インターロック機構:可燃性ガス、毒性ガス
  • 可燃性ガス製造設備の計器室:安全な位置、ガスの進入しない構造、防火構造