その6 「会話」

25歳以下は読まないでください。

Sei:話していて、相手の言葉の返答を複数思いつくことがある。
 どれを選ぼうかな、って。まるで囲碁とかの次の一手みたいなものかも。
Sato:本当に普段そこまで考えている?信じられないな。

・・・

Sei:「これから言うことは、今までの話の流れから逸脱していないか?」を考える。
 「この話の流れを続けて行きたいか?」を考える。
 「話の流れを変える場合、自分が話したい方向へ持っていくか?」、
 「相手が詳しい話題へ持っていくか?」とかを考える。
 「話を止めたいか?」どうかも考慮に入れる。
Sato:そういう判断は意識的であれ無意識的であれするものかもしれないけど、
 かなり短い時間内にやらなければいけないからけっこう大変だと思うこともある。

・・・

Sei:「相手に私のことを、面白いやつと思って欲しいか?」、
 「つまらないやつと思って欲しいか?」、
 「賢いと思って欲しいか?」、
 「間抜けなやつだと思って欲しいか?」、
 「変なやつと思って欲しいか?」、
 「相手のことを理解していると思って欲しいか?」、
 「ぎりぎり理解できることを言うか?」、
 「分かりやすいことをいうか?」とかね。
Sato:話すことは、価値観や能力にある程度は対応するから、ある程度は慎重に。
 相手を観察して、自分のどの部分を表出させるかを選択する。
 人の会話の能力というのはよくもまぁこんなに発達しているものだとも思うし、
 私自身は、他者の会話能力にほとんど追いつけないから、たまに悲しい気持ちにもなる。

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Sei:どういうふうに言うか?
 ある時は、丁寧に分かりやすく。
 ある時は、カマトトモードではぐらかす。
 ある時は、難しい言葉を使う。
 たまに、韻を踏んでみる。
 こっそり、駄洒落を混ぜる。
Sato:相手が隠そうとしている内容に踏み込むためには、それなりの
 強さが必要になったりするね。

・・・

Sei:予想通りに話が進むわけではないのだけど。
 それに、ポイント稼ぎゲームでもないし。
Sato:会話するのは、自分が普段は意識していないものとかも
 引き出せるから面白いな、って思うことがある。
 対談とかが雑誌でよく載っているのもそういう要素があるのかな。