その32 「それは、きっと、素敵な時間」

25歳以下は読まないでね。

少し後ろ向きではあるが記憶を反芻する、というより過去を回想してみる。
大学に入るまでは、他者から見れば比較的生真面目な人生を送ってきたと思う。
別に悪いとは思わないし、そこそこ楽しかったけど。


生真面目の定義は?

彼女にとって楽しいってどういうことだろう?
すごい辛いことがあったとしても、それが意味があることにつながると
信じることができれば、人はその辛さに耐えることができる。

その辛さが後で得たものに対応すると信じられるのなら、良い思い出。
辛い思いばかりで、良いことが何もないと悪い思い出になる。

現状が僅かにプラスであっても、今まで辛いことがあった分だけ、
そのプラスの価値を重く見る。
変動が、物事を見る目を変えるとも言える。

大学時代はとても楽しかった。議論できる相手ができたから。
新しい思考、新奇な知識、新鮮な体験。
自分というものがどんどん作り変えられていくような感覚。


どこまでが自発的でどこまでが他者からの影響で
再構成・再組織化されたのかわからないけど。
毎日わくわくして、いつも悩んで、どきどきしていた。


彼女は議論をすることが楽しかったのかな?

作り変えられるって言うのは、快ばかりではないだろう。
不快な思いもたくさんしたはず。
でも、自身と他者とを変質させるというのがコミュニケーションの目的とも言える。

紆余曲折を経て学んできたもの、学んできた過程に彼女は愛着を持っている。

学ぶって何だろう?
繋がりを知るってことだろうか?

何に興味を持つか?がその人の本質とも言える、というより、
「私」は人を見るときにそれが気になる。
「私」にとって一番大事なことって何?って自問する。