その37 「それは、〜に対する抵抗だったと今では思う 2」

25歳以下は読まないでね。

心はけっこう静か。
私は多分、やるべきこと(やりたかったこと?)をやりとげた。


明確な目的を設定し、そこそこ妥当な計画をたて、
いくつかのミスはあったものの
当初想定した振幅内の誤差で目的を達成した。



私が切り捨てたものがいくつかある。
切り捨てなければ、私はこの目的を達成できなかっただろう。
心残りは少しはあるけど、全体を考えれば満足できる結果といえる。




時計の針がゆっくりと静かに回っている。
彼女は足をフラフラさせている。


夕日が窓から射している。
オレンジ色の光。
*格子の影。


部屋の中は仄かに暖かい。


窓からの風で、彼女の短い髪が僅かに揺れる。
風は心地よく彼女の体を擽る。


彼女は目を瞑ったまま。
何かに想いを馳せていることぐらいは分る。


正直言って、私は自分の力でここまでこれができるとは思わなかった。


何らかの予期せぬ妨害が入ると思った。
自分の体が思ったようにきちんと動くか、自分の精神が躊躇しないかとても心配だった。


でも、私の行動は悪くはなかったし、
今までの人生でも稀有といえる落ち着き具合だったと思う。


少しはドキドキしたけれど。
危険な状況にあっても、それにたいし冷静に客観的に行動できた。
少し深呼吸すれば落ち着けた。




日は更に低くなっていく。
それに応じて影の長さも長くなっていく。
彼女は足をフラフラさせて、
先ほどから同じ姿勢で、
何かを考えている。
足の動きにあわせて影もフラフラと揺れる。


一途で健気で懸命な感じのキャラクタを書いてみたい、というのはありますね。でも、このような人と一緒にいると息が詰まるかもしれません。

「超与太話」は朗読を前提として書いております。でも、恥ずかしいので私の前では朗読しないでください。


抽象的な物言いから、感覚的・感情的なことを想起させる、というのを考えているのですが、なかなか難しい。