「役に立つことと、役に立つことを考えないこと」

http://homepage3.nifty.com/mogami/diary/d0807.html#132

科学は一般には結果が役に立つかどうかを考えない。ただし「役に立つことを考えない」ことと「役に立たない」ことは違う。

役に立つかどうかばかり考えていると、知識にゆがみが出る。役に立たないからといっていると目の前にあるものでさえ見落とすかもしれない。

知識が役に立つのは客観的なときだけである。役に立つかどうかというのも強力な色眼鏡のひとつであり、科学つまり知ることが本当に役に立つためにはこの色眼鏡を捨てたほうがよい。

面白いな。


「現時点で役に立つかは未知だけど、人間が面白いと感じることが、役にたつ可能性が高い」という仮定・前提を、理学の研究者として私は持っている。面白いと思わなければ真剣になれないし、そこから価値があるものがでてくることもないと思う。未知なことにどれだけ投資できるかが社会の豊かさを示すものだと思う。