「文明の衝突」サミュエル・ハンチントン氏 死去

http://sankei.jp.msn.com/world/america/081228/amr0812280802000-n1.htm


この本を読む機会はあったはずであるが、読めなかった。


政治性の濃い(ある意味偏った)本だと思われるので、ある程度(アメリカの)政治のことを勉強してから批判的に読むべき本なのだと思う。


アメリカの政治は、大学やシンクタンクなどの知的なものを生産する人たちとの関係が強いところが面白いって思う。そして、日本がアメリカに政治的に勝てない(というか、いつも後手後手になる)理由のひとつは、政治とアカデミックとの結合の希薄さにあると(漠然と)思っている。


・・・


この手のことに言及してしまうのも私の中の残り香のせいというべきか。かなり受け売り。たとえば、私が物理のことを話すさいには、私の人生のうちの少なくない時間を本を読んだり、議論したりすることに費やしている。つまり少なくない情報が、ある程度精錬されて頭の中に入っている。訓練を受けた人だ。でも、国内政治や国際政治に関しては、訓練を受けていない(といっても、過言ではない)ので、信頼のおける言説をはくことはほぼ無理だって思う。

政治とかに関していろいろ教えてくれる人たちが私の近くにいた時期を少しだけ懐かしいというか恋しく思うこともあったりする。でも、きっと、たぶん、もう軌跡は交わらない。

せめて、私は、私が選んだことに対しては、自分が正しい、と思えることを言いたいけど、なかなか大変だ。日々の地道な努力が必要だなぁ、って思う。