古いmemo

2002/01/10(Thu)頃に書いたメモ。

京都にて


昨年の11月の中ごろ研究会を見学に京都に行きました。そこでの話。


うちの研究室の助手と先輩と東大の教授と助手といっしょに食事しました(withエタノール)。教授の人の話がとてもおもしろかったので紹介。しかし、この面白さはあまり伝わらないかもしれませんが。


話を聞いた感じだと学部1年のころの数学と物理は、高校時代にすでにマスターしていたみたいです。東工大の人だとそういう人もいるんじゃないかな。学部の1年の化学の授業-いわゆる簡単な物理化学-で、量子力学の一部の結果が使われていたらしいのですがそれがどうしても意味がわからなかったらしい。ものは覚える必要はない、理解すればいいんだ、と言っていたので、理解できなかったのがくやしかったらしく、化学関係の本を探したらしいのですが、あんまり詳しく書いてあるのがなかったらしい。それで、その本のなかに、量子力学がわかれば、1から正しく導くことができるらしいと知って、量子力学の本を調べ始めたとのこと。で、選ばれた本がディラック量子力学の本。ブラとかケットとかいきなり導入される本。(ちなみに私は未読)。それで、量子力学は結局線形代数だな、ってなったらしい。それから、ポアッソン括弧とかがいきなり出てきて、解析力学を少し勉強はじめたらしいが、解析力学は結局変分法だなっていうことで、当時読んでいたクーランヒルベルトの数学の教科書をみて、理解したらしい。

ちなみに、その先生の趣味は数学で、今年になって電車の中でこれくらい数学の本を読んだといって手を広げて(50cmくらい)いました。普通長さで測ります?

ここでの東大の先生とは、内野倉先生のことですね。