慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 2拠点、「幹細胞医学のための教育研究拠点」拠点リーダー 岡野 栄之と、「In vivo ヒト代謝システム生物学拠点」拠点リーダー 末松 誠 からの 共同声明

http://www.gcoe-stemcell.keio.ac.jp/news/000187.html

今回の一連の仕分け作業において、若手研究者に対する研究費支援もその対象となり、削減という結論が示されました。とりわけ、G-COEに関する予算も大幅に削減するという厳しい見解が示されています。G-COEは優秀な大学院生に最先端の研究機会を与え、近い将来に教育を施す重要な役割を担っています。現に、G-COE施行後の若手研究者世界的な論文誌への掲載率は向上しているにもかかわらず、です。こうした行為自体が若手研究者のモチベーションを低下させていることを強調しなければなりません。常識に縛られず、斬新な視点からの研究を行うことができるのは若者の特権です。にもかかわらず、若者のモチベーションを失わせるような事態を招来することが果たして正しいのでしょうか。また、若者はやがて成熟し、知識や技術の伝達する役割を負っていきます。つまり若者を冷遇し切り捨てていくことは、わが国の科学的伝統を放棄することにほかならないのです。


正論だなあ。いいこと言うなあ。