競争的資金(若手研究育成)午後の部12

http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/12.pdf
9ページ目。

成果目標と成果実績がなんだかなー、って思う


成果目標が、「お金をあげること」になっているよね、これじゃ。たくさんのお金で学生とかポスドクを支援できれば成果だと。
でも、それは違うと思う。経済的な支援を行うことにより支援された人々が、より多くのより質の高い研究成果を出すことが大事な事でしょう?

研究成果の評価の仕方は難しいけど、とりあえず主要論文誌への論文発表とかで簡単に評価するとか、とりあえずそういうのでいいと思う。


そして、成果実績なんだけど、常勤研究職についていることを以て評価している。でも、なんかそれも変だ。常勤研究職というのが、アカデミックに限るのか、企業も含むのかはよくわからないけど、PDやDC達がその後に研究職に就いたこと自体を評価するのはおかしい。支援されなかった人達と、きちんと比較するべきだ。


学振PDの採用率は10パーセント程度。だから、上位10%に入らないともらえない。例えば、学振PDに採用された人達と、申込者の中の10%〜20%の人達(もらえなかった人達)とをその後の5年とか10年とかの研究成果で比べるべきだと思う。支援したことによる効果を厳密に見積もることは不可能だけど参考にはなると思う。


研究職に就職できた、ということは成果を反映していることだとは思うけど、学振PDやDCがある意味ブランド化していることを考えると、単純に研究実績で比較した方がフェアじゃないかって思う。あと、研究職に就かなくても、それ以外で活躍する道を見つけた人達の事をどう思っているわけ?とも思う。良い人材を輩出できたとしたら、たとえ研究職に就かなくても、それはそれで支援に意味があったじゃないか、って思ったりする。


・・・


まあ、なんというか、こーいう批判って、もらえなかった人の僻みともとれなくもないよね。溜息。