『四季 冬』(森博嗣)

四季・冬 (講談社ノベルス)

四季・冬 (講談社ノベルス)

p.223の真賀田四季の台詞。

「矛盾の壁を乗り越えないかぎり、新しいシステムは生まれない」

は、

数学ガール/ゲーデル不完全性定理』(結城浩)ISBN:9784797352962
のp.82

概念拡張時の困難―――それは《飛躍前の停滞》なのだ。

と通ずる物がある。


物理学での例で言うならば、量子力学が誕生する頃も、粒子性と波動性とを併せ持つという困難な問題があったのだよね。

【追記】
『熱力学の基礎』(清水明)ISBN:9784130626095
p.204

筆者は,様々な原理的限界を求めるのが好きだが,とかく原理的限界を示されると,「そこまでしかいかないのか」とがっかりする人が多くて困る.そうではなくて,「画期的なことをするには,原理的限界を示す時に設定した状況の外に出ればよい」という重要なヒントのつもりなのだが・・・。

というのも関わりがあるかもね。


【追記】『数学ガール/ゲーデル不完全性定理』(結城浩)の感想とか
http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20091226/p4