第5回基本政策専門調査会 (「大隅典子の仙台通信」2010年02月25日)

http://nosumi.exblog.jp/10805459/#10805459_1

私からは「これからの科学・技術研究についての提言(神経科学者SNS若手有志とりまとめより)」と題して、これまで、大所高所から出されたものに加えて、現場目線の若手がまとめた「提言」を紹介し、若手の意識が科学政策に向いたことによって、このような「提言」につながった経緯を説明しました。
そして、この提言メディアでの取り上げられ方には問題があること(あたかも「研究費に無駄がある」ように書かれているものがあるが、それは本意ではなく、無駄が生まれてしまうようなシステムに問題がある)をまず指摘しました。
(このような問題は、決して「神経科学」の分野だけに限ったことではありません)

そうだと思う。

その上で、若手の現場意識にも、きちんと制度が理解されていない点(例えば、科研費の年度繰り越し等)や、中央で議論されていることが浸透されていないこと(例えば、業績評価におけるインパクトファクターや引用数の扱い等)があり、科学コミュニティーの中にも世代間、あるいは立場の違いによる溝があること(つまり、コミュニケーション不足であること)を挙げました。

業績評価におけるインパクトファクターや引用数の取り扱いがどうなっているのか気になるなあ。

さらに、今後、国民の理解を得つつ研究を行う上で、例えば米国のAAASに相当するような科学普及団体が必要であろうことを述べました。

なるほど。

ちょうど津村政務官にも聞いて頂くことができたのは幸いでした。
現政権ではいわゆる政府三役が施策決定に大きな力を持つということになっていますので。
是非、良い方向にこのような提言が活かされればと願っています。

こういう話がトップの人に聞いてもらえると言うことはとっても良い事だ。