http://mathsoc.jp/publication/tushin/1004/kawahigashi.pdf
自発的動機に基づく数学研究の重要性が述べられ,最後の項は「数学は(中略)文化です.経済や競技スポーツにおける競争原理は別世界のもの,これ以上それらに影響されずに,是非しっかり守ってゆきましょう.」という文章で終わる.ここにもあるように,短期的な競争に勝つことを目指したような研究態度が繰り返し問題視され,警告が出されている.最近は,業績を厳しく評価せよという声が高まっており,私も評価すること自体が不可能であるとか不適切であるとかはまったく思わないが,おかしな方向の評価が広まらないようにすることは大変重要である.
面白い。
最近の若者はなっとらん,と言った話はよく聞くし,確かに下を見れば悪い方にきりはないのだが,その一方で優秀かつ熱心な学生はちゃんと存在している.そのような人々を数学に引き付け,立派に研究の道を進んで行ってもらうようにしていくことが数学界としての責任であると思う.
面白い。
- 『家栽の人』(毛利甚八作・魚戸おさむ)という漫画で、「裁判官としてできることは限られているけど、我々は人でしょう」という主旨の台詞が出てくる。職務上では出来ることに限りがあるけど、人同士の付き合いにはいろいろな可能性があるのだと思う。
- 大学とか社会の仕組みは一朝一夕には変えられない物だとは思う。
- でも、私たちが上の世代から継承した大事な物は、次の世代に伝えていかなければいけない、って思う。
- 大事なものって何かって言うと難しい。「大事な物が存在する」というのは、信仰に近いものかもしれない。
- 「生きるために夢を見るのであって、夢を見るために生きるわけではない」とは思う。
- あんまり悲観しているわけではない。そもそも、その大事な物がなければ立ち行かないものなのだから。それが、ある特定の場所に存在しなくなっても、人が生きている限りどこかに存在し続けるものなのだから。