『数学ガール/乱択アルゴリズム』 (結城浩)

数学ガール/乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4)

数学ガール/乱択アルゴリズム (数学ガールシリーズ 4)

読み終わった。というか、けっこう理解できないところがあったのですが。いつか再読したいところ。


以下、インプレッションの羅列。

  • アルゴリズムの解析」という概念をはじめて知った。
  • 「全体を1として考える」という概念は物理でもいろいろなところで出てくる気がする。
  • p.106「自分は、ほんとうには、まだわかっていない」というところは面白い。
  • 「僕」、ミルカ、テトラ、リサ、ユーリが、将来どんな仕事をするのかな?って想像するのはいろいろ楽しい。
  • 理解するための作業というのはけっこう地道なことが多い、と思ったりする。単純作業をしていると、分かってくることがたくさんある。
  • p.116「公理的確率」「古典的確率」「統計的確率」の違いをきちんと把握していなかった。
  • p.117「前提条件を明確にした定量的評価」とか良い言葉。
  • p.123あたり。「テトラは英語が得意」という設定は今さらながら良いと思った。日本語だと掴みづらい概念が、英語だと掴みやすいというのはあると思う。
  • 言葉が再定義されているのに、それに気がつかないまま読み進めると、理解ができなくなることがある。英語で表現することにより、異なるイメージで考える事ができて、理解につながることがある。
  • p.131 「正規化」という概念が如何に強力かは、物理をやっていると感じるかも。
  • わたしは今まで、確率変数という言葉をきちんと理解できていなかった気がする。
  • 期待値とかの計算とかは、物理だとよくやるかな。統計力学とか。
  • p.166 「インディケータ確率変数」って何の役に立つんだろって思ったけど、その後の展開が凄い。感動した。期待値の線形性を使ってそんなふうに計算できるのか、と。
  • 高校時代に確率・統計をきちんと勉強していなかったことがばれる。 (>_<)
  • p.175「幸せの階段」の絵の描き方も面白いって思った。
  • p.178あたり。コイン投げって深い。
  • 二項定理っていろいろな所で使われる。お友達にならないといけないですね。
  • p.203 n log nが出てくる。
  • p.206 バイナリサーチって凄い。ちょっと感動した。
  • p.229-230 比較木の概念が面白い。こうやって、「押さえ込む」のかと。
  • p.235 「論文の本質」「研究の本質」「学問の本質」は面白い。
  • 言葉の定義に戻るのは大事。
  • p.288 ピアノ問題。大学受験の勉強で、見たことあるような気もする。エレガント。
  • カバーを外してみるのを忘れずに。