- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: 単行本
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以下、インプレッションの羅列。
- 「アルゴリズムの解析」という概念をはじめて知った。
- 「全体を1として考える」という概念は物理でもいろいろなところで出てくる気がする。
- p.106「自分は、ほんとうには、まだわかっていない」というところは面白い。
- 「僕」、ミルカ、テトラ、リサ、ユーリが、将来どんな仕事をするのかな?って想像するのはいろいろ楽しい。
- 理解するための作業というのはけっこう地道なことが多い、と思ったりする。単純作業をしていると、分かってくることがたくさんある。
- p.116「公理的確率」「古典的確率」「統計的確率」の違いをきちんと把握していなかった。
- p.117「前提条件を明確にした定量的評価」とか良い言葉。
- p.123あたり。「テトラは英語が得意」という設定は今さらながら良いと思った。日本語だと掴みづらい概念が、英語だと掴みやすいというのはあると思う。
- 言葉が再定義されているのに、それに気がつかないまま読み進めると、理解ができなくなることがある。英語で表現することにより、異なるイメージで考える事ができて、理解につながることがある。
- p.131 「正規化」という概念が如何に強力かは、物理をやっていると感じるかも。
- わたしは今まで、確率変数という言葉をきちんと理解できていなかった気がする。
- 期待値とかの計算とかは、物理だとよくやるかな。統計力学とか。
- p.166 「インディケータ確率変数」って何の役に立つんだろって思ったけど、その後の展開が凄い。感動した。期待値の線形性を使ってそんなふうに計算できるのか、と。
- 高校時代に確率・統計をきちんと勉強していなかったことがばれる。 (>_<)
- p.175「幸せの階段」の絵の描き方も面白いって思った。
- p.178あたり。コイン投げって深い。
- 二項定理っていろいろな所で使われる。お友達にならないといけないですね。
- p.203 n log nが出てくる。
- p.206 バイナリサーチって凄い。ちょっと感動した。
- p.229-230 比較木の概念が面白い。こうやって、「押さえ込む」のかと。
- p.235 「論文の本質」「研究の本質」「学問の本質」は面白い。
- 言葉の定義に戻るのは大事。
- p.288 ピアノ問題。大学受験の勉強で、見たことあるような気もする。エレガント。
- カバーを外してみるのを忘れずに。