10月10日に液化機のメンテをしました。
主に、三重管のメンテです。
三重管は、液化機と液体ヘリウム貯槽をつないでいる管です。
中心部は、液化機→貯槽 と流れ、
真ん中は、貯槽→液化機 と流れ
外側は、真空槽、
となっていたと思います。
おそらくですが、この管の貯槽側のガスが流れるところに固体空気がくっついてしまったために、流れが悪くなったのでしょう。どっから空気が入ったんだよ?というのは謎ですが。
メンテと言っても、三重管を引き抜いて窒素ガスを流すくらいなんですが。
下の写真はガスを流しているところ。
他にもいくつかメンテナンスは行いましたが、メインは三重管ですね。
管を入れるときには、O研究室の人にも手伝ってもらいました。
で、その後、液化してみたんですが、今までの不調が嘘だったみたいにめちゃくちゃ調子が良い。
液化率が抜群に向上したので、とってもハッピー!(メンテ前の2倍くらいの速さ!)
装置や道具の調子が良いことはすばらしい!
まあ、向上したと言っても、これが本来の実力なんだけど。
こんなことなら、早くメンテしてもらえば良かったわけですが。
メンテのタイミングとかも、まだ導入して間もない装置だからよく分からないんですよね。
2年後くらいに、この種のメンテは必要かなぁ、などと考えているところ。
【おまけ】
調子が悪かった頃の、液体ヘリウム貯槽の上の部分。氷付けになっている。
左側に伸びているのが三重管です。
なんで氷付けになるかというと(略)。