『戦後物理をたどる 半導体黄金時代から光科学・量子情報社会へ』(上村洸)

https://kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784130636087
最近、読み終わりました。面白かったです。

 

同じ作者の『配位子場理論とその応用』(上村洸・菅野暁・田辺行人)
https://shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-2404-9.htm
は学生やポスドクをやっていたころに読んでいました。配位子場の人だと勝手に思っていたのですが、他にもいろいろ業績があったのですね。

 

物理の著名な人たち(特に、物性物理、固体物理系)がたくさん出てくるという意味でなかなか濃い本でした。

 

一人の人が、いろいろな研究・教育・組織運営等に関わっているのは、わかってはいるつもりでも、このように一冊の本にまとめられると面白いです。

 

外国生活で大変だったことなどの記述も面白いです。昔の外国の、研究者や研究所の雰囲気なども書いてあるのも興味深いですね。国際会議関連の話もなかなか面白い。大学紛争当時の東大の様子などについても書かれています。東京大学関連の話も面白いですが、東京理科大学での話も書いてあります。