『後宮小説』(酒見賢一)

後宮小説 (新潮文庫)

後宮小説 (新潮文庫)

「哲学・・・・・・?」
「そう。哲学だ」
銀河の耳に哲学という言葉はひどく新鮮に響いた。ただし、意味はわからない。
「哲学ってなんですか?」
「これまた難しいことを聞く」
だが、先生はこれにもあっさりと答えた。
「生きることだ。ただし、私の意見にすぎない。お前さんの哲学はまた別のものでなくてはいけないよ。真似していいのはわずかな間だけだ」

いちいち面白いんだから。もー。

(←なんなんだ。)