数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
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http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20080818/p1の続き。
p.153
公理が定義を生み出している
うーむ、確かに・・・。
p.154
僕は定義を《言葉の厳密な意味》と理解していた。それは大筋では間違っていない。しかし、僕は《言葉》の中に《数式》を含めてはいなかった。
おもしろい。
p.165あたり。
アーベル群という言葉の意味をきちんと知りませんでした。(:_;)
私は群論の知識が少しはあるから、比較的読みやすいけど、普通の高校生が読むにはここら辺は難易度が高そうな気がする。そんなことないかな?
p.184あたりを読んでいて、modとかステップ数とかいろいろ深い関係があるんだなーって思ったり。modってあんまり使う機会がなかったのだけど、いろいろ使えるんですねぇ。
a=bq+rで、qはquotient《商》なのね。
p.195
ミルカさんの、
「やっぱり、二人三脚は楽しいんだな」
って言うのは、なんともな意味ありげな台詞。これは、ミルカさんの孤独の吐露でもあるし・・・。他にもいろいろな意味がありそう。
p.196-197
数学は、どっしりと存在している・・・・・・と僕は思っていた。
に続く文章が面白いです。
‘数学’を‘物理学’に私は置き換えて読んでしまいました。
p.287
テトラの台詞。
「ねえ、ユーリちゃん。お兄ちゃんに、ありがとうって言おっか」
あはは。これはおかしい。男女(恋人)関係ではなくて、兄妹関係を強調している。あくまでも、ユーリは妹扱い。そして、たぶん、それにユーリは気がついていない。ついでに、テトラ&《僕》の関係も暗に主張しているわけね。
p.314
ミルカさんの台詞。
「お兄ちゃんが簡単な解説をしてくれるよ」
《僕》をからかっているという側面が強いかな? ミルカさんはプライドが高そうだから、ミルカ&《僕》の関係を仄めす成分は少ない気がする。
彼女たちは、(数学を介した)姉妹みたいなものなのかもね。
・・・
本のカバーをはずしてみましょう。ハートは無次元なのか?とか、この和は収束するのか?とかどうでもいいことを考えてしまった。