『ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven』(森博嗣)

http://d.hatena.ne.jp/sib1977/20071021/p1

年齢的には私は大人だけど。大人なんかになりたくない、って思うことがある。



森博嗣は研究者でもある。レオロジーとかがキーワードに入っていたと思う。私は、『スカイ・クロラ』シリーズにおけるパイロットを、若い研究者として読んだ。別に研究者じゃなくてもいいのだけど。スポーツ選手とかのほうが普通の人はなじめるかも。特殊な何かを追い求める人たち。パイロットたちは、空で戦争をしているのだけど、空で舞っているという表現の方があっている。彼らは飛び続けたいのだけど、それは許されない。ある人は打ち落とされ、優秀で打ち落とされない人も、空には上れなくなり、生きながら死ぬようなことになる。


何かを追い続けているときの陶酔。そのために使える時間が、もうあんまりないことを忘れてしまいがち。コップの中に飲み物がいつまでも入っていると思うようなものかもね。