私は、どうもインプレッションの羅列しかかけないようなので、ご容赦を。
http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20090224/p1
言い換えると、大学での「本当の学問(というか本当に教えたいこと)」の事を考えると、「答えを手に入れることはさして重要ではない、行き当たりばったりの中から、自力で秩序を見つけ出していくための知的能力を成長させることが重要である」にもかかわらず、学生はこれを無視してしまいがちで、Wikipediaの記述みたいな「答え」を求めたがる。
- おもしろい。大学で学ぶことは、目的(価値)なり方法なりを、試行錯誤して見いだすこと。あるいは、見いだそうとする意思に触れるだけでも価値がある。
- 「いまどき」というのはどうかな?って思うけど。比較の問題かな。そういう人が昔より多くなったという意味か。
- 昔に比べ、駄目な学生の比率は多いのかもしれないけど、それは、駄目な学生でも入れてしまうというシステムのせいかもしれない。やる気も能力もなくてもいいからとりあえず学生が欲しいって言うのが、日本にある多くの大学の本音だと思う。入学者数を現在の1/3くらいにすれば、学問をするところ、としての大学の機能は向上すると思う。
- 世間は、大学に学問をするところ、としての機能を求めているのだろうか?って不安になることも多かったりする。
- 「価値の判断基準が自分の外にある人間は表現者になれない」http://d.hatena.ne.jp/next49/20090222/p2という元記事もおもしろかったけど、あれを読んで思ったのは、「大学自体に背骨があるんですか?」ってこと。個々の研究グループにはあるとは思うのだけど。
http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20090224/p1から引用。
さて、彼らが生まれて今に至るまでの行動をそれなりに観察して気がついたことは、人間の脳は「はじめから自分で物事を考えようとしている…いきあたりばったりだけど」ということだ。
そして成長するというプロセスが「行き当たりばったりの中から、秩序らしいものを自分で見つけ、出力していく」ということに他ならないことを、いま目の当たりにしている。そしてそのプロセスは学問のプロセスとも似た部分がある。
- たいへんおもしろい。『 心の仕組み〜人間関係にどう関わるか』(スティーブン・ピンカー ISBN:9784140019702、ISBN:9784140019719、ISBN:9784140019726)や『人間の本性を考える 〜心は「空白の石版」か』(スティーブン・ピンカー ISBN:9784140910108、ISBN:9784140910115、ISBN:9784140910122だときに似たようなことを考えました。
- このようなことに意識的になるのは、ブラックボックスでいろいろ遊ぶ(「争う」とか「戦う」でもいいけど)経験が必要だとも思う。