『科学者として生き残る方法』(フェデリコ・ロージ、テューダー・ジョンストン)

科学者として生き残る方法

科学者として生き残る方法

原題は、"Survival Skills for Scientists"です。


p.27

何が、「科学者」一般に共通の目標で、何が、「自分」にとっての目標なのかを
考えてみたことがあるだろうか。大切なのは、「自分」がめざす科学者になることの方だろう。

より根底的な問いとしては、「なぜ科学者になりたいのか。自分が科学者になることで、どんな貢献ができるのか」という問いが挙げられる。もし、このうえなくシンプルなこうした内容について考えたことがないのなら、ただちに考えてみるべきだろう。もし、心の奥底から沸きあがってくる目標がないのなら、科学者になろうと努力することに大した意味はない。

自分が学生の頃はどういうふうに思っていかな?





p.190

学会発表の利点には、短時間で。発表を聴いてくれた聴衆(あるいは、ポスターを見てくれた人)に、強烈な印象を残す機会が得られるということである。たとえていうと、新著の宣伝ツアーで各地を回っている小説家に近いかもしれない。

学会に出る理由は、発表それ自体以外にも、四つほどある。つまり(1)宣伝とフィードバック、(2)情報収集、(3)広いネットワークづくり、(4)チャンスを探す、という四つである。

まあ、いろいろ思うところもあったりなかったり。