- 作者: グレゴリー・J・チャイティン,黒川利明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/07/30
- メディア: 単行本
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p.88
ファインマンは、生涯で最高の瞬間は、アイデアが得られて、それが実際に重要な意義を持つものであることを実感し、そして、それが新しい物事を明らかにしたときだと話しています。これは、幸福の瞬間、非常に集中した研究ができたときです。インタビュアーはそこでこうたずねました。「そんな時期はあなたの生涯で何度ありましたか」と。ファインマンは、「そうだね、私の人生で五回かな」と答えます。「そのような高揚した活動の時期はどれくらい続くものですか」。ファインマンの答えは、「たぶん、二、三週間」でした。結論として、ノーベル物理学賞受賞者であるファインマンの強烈な創造的人生は、彼の人生の中で、三週間の五倍、多分十五週間ぐらいなのです。
問題は、人生の残りの時間は何をするかです。その答えは、一生懸命研究して、次のアイデアを得ようとすることです。意識下で準備して、どこに新しい道があるかを見つけようとするのです。
この本は数学者の本なのですが、物理学者の名前がたくさん出てきて面白いです。