激震6/科学におけるボトムアップとトップダウン

http://d.hatena.ne.jp/kimura-gaku/20091125/1259097527

しかるに日本は、官僚たちは、長くても同じ部署に3年といない。次々と変わる事によって、上へ上へと登って行く。その短い時間に、どれほどの仕事をしたか(特に予算獲得?)が上昇速度を決めるかに見える。その仕事の基準は、極めて短期間に、その分野を把握し、適切な判断ができるかである。全てが即断即決の世界である。彼らの多くは、驚くほど優秀で、不眠不休で勉強をする。実に頭が下がる。しかし、十分な理解に達して熟知するに至ると、時間切れとなり、他の部署へ異動して行くのである。意思決定の中身は、その優秀さの限界をはるかに超えている場合が多い。特に科学においては。

その分野で長年張り付いて、人生をかけている毛利さんは、官僚ではない。だから説得性が生まれた。一方で、渡り歩く官僚たちの答弁には説得性が生まれない。当然なのである。これは彼らの責任だけではなく、根本的な仕組みの問題なのである。


官僚を責めても仕方がない、ということか。

どこに向かえばいいのかな。

日本社会の多くをバージョンアップさせないといけないみたいだなあ。特に官に近い側が必要だろうね。