- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/17
- メディア: 新書
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p.40
「目から鱗が落ちました」と感動する人は多いけど、感動しただけでは、人間は何も変わらない。
そして、
やる気さえ出せば良い、といった簡単な物ではない。一歩踏み出すことが大事だし、一歩踏み出せば、このような自由を獲得する道のりが意外に険しいことにたちまち気づくだろう。
なるほど。
p.53
誰にも見せない、誰にも話さない、としたら、貴方は何を選ぶ? 自分のために選べるだろうか。自分が本当に欲しいもの、自分が本当に好きなものは何か、と考えることになるはずだ。
面白いな。
p.101あたりの「自由の根回し」に関する話は面白い。
たとえば、嫌な会議に出席していたら、何故それが嫌なのかを考えて、その点を周囲に伝えたほうが良い。改善できるならば改善してもらおう。難しいかもしれないが、伝えなければ、自分の気持ちは相手にはわからない。
確かに。この後にある前提条件も大事だな。
p.107の
抽象的すぎてわからない? それがもう勘違いである。抽象的だから理解できるのだし、具体的すぎてわからないものが多すぎるのだ。
これも面白いな。
p.116の
「プラモデルは、設計図どおりのものしかできない。それは、貴方が本当に作りたいものか?」という問いだったと思う。
これは、凄い深い問いだなぁ。
p.124
表面を飾ることが個性だと勘違いしているから、「どうすれば個性を・・・・・・」という発想になるのだと思う。個性はファッションや化粧ではない。「素(す)」のことなのだ。
この後に書いてあることもなかなか面白いです。
p.132あたりの「貴方の内側からの支配」も面白いですね。
p.159あたりの「自由なフォーマット」に関する記述も面白い。小説作品にもそこら辺は表れていたと思う。