『自分探しと楽しさについて』(森博嗣)

自分探しと楽しさについて (集英社新書)

自分探しと楽しさについて (集英社新書)

最近、転職*1に関して、いろいろ悩むというか、思い巡らすことが多かった。

そんな中で読んだこの一冊。面白かった。

理屈では分かるけど、心の整理がうまく出来ないようなことってある。自分の中にある重み付けの仕方だけだと不安になってしまうから。そういう時は、人と話したり文章を書いたりして、自分が何を大事だと思っているんだろう?って考えたりする。



この本を読んで、私はちょっと安心したのでした。


ちょっと気になったこと。
p.126

生物にとっては、個々の生命よりも、種の存続が優先される。

群選択説っぽい?これは否定されているような気がしたけど。生物学はよく知らないので、私の勘違いかもしれないけど。



また関連して、次のことを思い出した。
「とてもおもしろい本たち」(『リリカの仮綴じ〆』2004-08-24)
http://d.hatena.ne.jp/Ririka/20040824#p1
(←リンク先ないが)

チャールズ・テイラー『〈ほんもの〉という倫理――近代とその不安』 ISBN:4782801408 がおもしろ〜い! 付箋だらけ。承認のニード、主観主義へのすべり坂―2種類の主観化の区別、もっと微妙な言語……考えたい。世の中の、たとえば、自分さがしとかベストセラーのくだらなさに対して斜にかまえて高見に立つのではなく、自意識過剰だとかナルシシズムだとかACとか…、そうした(大衆的)ムーブメントの背後にある、(自己を超えて)〈ほんもの〉〔という理想〕へつながろうとする希求をみとめようとしてみること。考えたい。ポストモダン(の失敗)の可能性(だったもの)についても当然含まれるだろう。

衣食住や医療・教育などが、ある程度満たされた人達は何を望むのかってたまに考える。

『〈ほんもの〉という倫理――近代とその不安』(チャールズ・テイラー)はもう一度読み直したいな。

「ほんもの」という倫理―近代とその不安

「ほんもの」という倫理―近代とその不安

*1:詳細はそのうち。