- いろいろな種類のヘリウム容器がある。
- 蒸発量が少ないもの(断熱性が良い物)。軽い物(移動が楽)。トランスファーしやすい物(入れるとき、出すとき)。メンテが楽な物。
- 容器によって特徴があって、「蒸発量の点では良いけど、トランスファーのしやすさの点では良くない」などという事もある。
- 実験装置との相性とかもある。
- だから、「この容器が使いやすい」「この容器はできれば使いたくない」などの要望があれば、言ってもらえれば考慮しようと思う。
- 「蒸発量」「軽さ」「容器の形状(高さ・幅等)」「トランスファー(入れるとき)のしやすさ」「メンテの手間」は把握しているけど、実験との相性はわたしは分からないので。
- 外見はほとんど同じでも、蒸発量が異なる容器というのはあります。断熱がうまくいっているかの違いかなぁ。
- 蒸発量が少ないに越したことはないです。でも、ヘリウム容器を借りてすぐに返却するようなユーザーの場合は、「トランスファーのしやすさ」の方を気にするでしょうね。加圧してもなかなかヘリウムがトランスファーできない場合というのもありますし。
- ヘリウム容器に、測定装置を突っ込む人達もいます。そういう場合は、蒸発量や容器の形状が気になるポイントかもしれないですね。
- 学生の人とかは、自分の研究室の低温関係のシステムだけではなく、他の研究室のシステムも見学するといろいろ面白いのではないかと。
- ヘリウム容器はけっこうデリケートなので、大事に扱って欲しいですね。高いし。100リットル容器だと、70万くらい〜130万くらいでいろいろあるかも。100万前後だと思っておけば良いと思います。オプションをつけたら値段もかわるかな。減価償却が済んでいない新しいのは丁寧に扱って欲しいし、古くても性能が良い物はあってそういうのも丁寧に扱って欲しいですね。古くて駄目な物は手荒に扱っていいわけじゃないけど。
- 強い衝撃を与えると、爆発する可能性もあるし。そこまでいかなくても断熱が破れて使い物にならなくなってしまう場合もある。
- センターにも駄目になった容器がいくつかありますね。廃棄するのが良いかなぁ。縦に切断して、教育用に展示してある施設もありますね。電通大と福井大でそういうのを見せてもらった記憶があります。でも切断はなかなかしんどい作業だろうな。面白そうではあるけど。電動工具を使えば数時間で終わらせられるかな?
【追記】
- 頻繁にヘリウムを使わないところにヘリウムを出すときはいろいろ気をつけなくちゃいけないんだよね。容器を空にするとかけっこうあるし。
- あと、容器に装置(プローブ)を突っ込む人達にも注意。返却したときに、上部にあるカップリングが緩かったりずれていたりすることもしばしば。
- ウィルソンシール部のOリングや金具をなくしてしまう人とかもいるんだよね。一応予備はあるけどさ。