『数学をつくった人びと〈2〉』(E. T. ベル)

数学をつくった人びと〈2〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

数学をつくった人びと〈2〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

けっこう以前に読んだ本です。メモしたものをちょこっと載せます。

ガウスニュートン崇拝については、すでに述べた。自分自身の傑作がいかに莫大な労力を要したかを、よく承知していたので、ニュートンがその最大作に費やした長い準備期間と不断の思索とを、彼は心から理解していたのであった。ニュートンと樹から落ちたリンゴの物語は、彼を憤慨させた。彼は叫んだ。「ばかばかしい!信じたかったら信ずるがよかろう。だが本当の話はこうだ。ある低脳でおせっかいな男が、ニュートンのところへやってきて、どうして先生は引力の法則を発見することができたのでしょうか、とたずねたものだ。ニュートンは、この男が知力の点で子供みたいであり、また一刻も早くこのうるさいやつを追い払おうとして、リンゴが樹からおちてきて鼻にぶつかった、と答えたのだ。男はひどく利口になった気で、満足気に立ち去ったのだ」

ガウスからみて低脳じゃない人間って何人いたんだろうか。

この本は天才数学者のエピソードがたくさんでてきて面白いです。