数学をつくった人びと〈2〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
- 作者: E.T.ベル,Eric Temple Bell,田中勇,銀林浩
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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けっこう以前に読んだ本です。メモしたものをちょこっと載せます。
ガウスのニュートン崇拝については、すでに述べた。自分自身の傑作がいかに莫大な労力を要したかを、よく承知していたので、ニュートンがその最大作に費やした長い準備期間と不断の思索とを、彼は心から理解していたのであった。ニュートンと樹から落ちたリンゴの物語は、彼を憤慨させた。彼は叫んだ。「ばかばかしい!信じたかったら信ずるがよかろう。だが本当の話はこうだ。ある低脳でおせっかいな男が、ニュートンのところへやってきて、どうして先生は引力の法則を発見することができたのでしょうか、とたずねたものだ。ニュートンは、この男が知力の点で子供みたいであり、また一刻も早くこのうるさいやつを追い払おうとして、リンゴが樹からおちてきて鼻にぶつかった、と答えたのだ。男はひどく利口になった気で、満足気に立ち去ったのだ」
この本は天才数学者のエピソードがたくさんでてきて面白いです。