その2「『相手は何が大事なのかな?』って探り合ってみたりする理由は何?」

25歳以下は見ないでください。


25歳以下は見ないこと。強制力はないですから"お願い"程度ですけど。その1よりすこしソフトな内容かもしれません。創作物ですので、実際の人物とか実際の会話とかとは直接関係ありません。

Sei:化粧が薄い女性の方がいいって言うけどさ、それって若い女が良いてことじゃないの?
Sato:それは、そうだよ。
Sei:うーん、それって少し納得できないな。
Sato:いくつものパラメータがあって、みんなが好むパラメータってのがある。
 つまりそういうことでしょう
Sei:まぁ、わかるけど。
Sato:先天的というか、個人の努力では変化が難しいパラメータもあるし、
 変えられるものもあるよね。
Sei:美容整形とかはどう思うの?
Sato:うーん、男の立場からすると・・・。

・・・

Sei:美しさの要因として、対称性があげられるね。
Sato:線対称の方が、それから際立ってずれるより美しいと思われるだろうね。一般的に。
Sei:どのようなものを美しいと感じるかは時代によって、
 ある程度は変わるにしても、ある程度以上は変わらないともいえるかな。
Sato:美しさは肉体的な健康の度合いを表すといえる。
Sei:それっていろいろはしょってません?
Sato:潜在的な敵を作ってるかなぁ。

・・・

Sei:つまり過度の整形や化粧は偽ってるって?
Sato:ぶるぶる、そんな恐ろしいことを男が言うわけがない。

・・・

Sei:愛が大事とか言うけどね。相手に何らかの「力」を求めるのは当然のことでは?
Sato:擬装も能力のうちと考えるべきかもね。

・・・

Sato:誰もが美しいなんて幻想でしょ?
Sei:かなりやばいこと言ってない?
Sato:事実をしっかり認識しないと戦いには勝てないよ。
Sei:何の戦い?
Sato:生存競争かなぁ。
Sei:アイデンティティの問題かも。
Sato:まぁ、妥協せざる得ないことってあるよね。

・・・

Sei:私は、「自身が幸せを感じる仕組み」に気がつくことが大事だと思う。
Sato:嫉妬とかはなくしえないかもしれないけど、飼いならすことならできるだろうしね。
Sei:私にとって、アクションに対して、
 それなりのリアクションがあることが幸せにつながるかなって思う。
Sato:時間差があったりいろいろ展開できそうなトピックかも。

・・・

Sei:美しくなりたいって思うのはいいのだけど、
 それに対して過剰なリソースをつぎ込むのは無駄なのね。
Sato:けっこうすごいこと言っていることを自覚してますか?

・・・

Sei:女の子はデートするときにお洒落するよね。
 男の子に「いつもより可愛い」って褒めてもらいたいけど、そこをグッと我慢するのも大事なわけ。
Sato:なんだか生々しいなぁ。本当にそう思っているの?
Sei:でも、私はそういう感情は希薄だ。
Sato:なんじゃそりゃ。

・・

Sei:感性で結婚相手を選ぶのは正しいだろうか?
Sato:それは理性との比較?みんなそれぞれ精一杯考えて相手を見定めていると思うし、
 理性と感性とかどっちが支配的とかは場合によるんじゃないかな。

・・・

Sei:「結婚したくないけど、子供は欲しい」とかあるかな?
Sato:わかんない。そう思う人もいると思う。

・・・

Sei:夫婦と恋人の違いは?
Sato:遊びの時間を主に共有するか、生活のための時間を主に共有するかの違いかな。
 やっぱり割合はそれぞれだと思うけど。やってることは同じでも意味合いが異なる場合もあるね。

・・・

Sei:「結婚したい?」って聞いたらあなたはどう答えるのかな?
Sato:「それが、私を高めてくれるなら」って答えてみたりしてね。
Sei:自分を高めるために、結婚するなんてあり?悪妻志向?
Sato:いや、別に哲学者になりたいわけじゃないし。学べることは多いと思う。
Sei:嘘とは言わないけど、それが他の要素と比べて支配的なの?

・・・

Sato:男性にしろ、女性にしろ体面ってあるよね。
 面倒だけどさ。そういうのをすべて無視するわけにもいかないしな。
Sei:まぁ、結婚すれば、「まだ結婚しないの?」とか、そういうおせっかいな言及を回避できるか。
 でも、なんか後ろ向きだな。
Sato:そういう、社会の圧力というかポテンシャルは無視できないものだし、意味のあるものだとは思うよ。
Sei:ふーん。
Sato:・・・んっ?何か言いたいことでも?
Sei:別にぃー。
Sato:何それ?

・・・

Sei:少し前の話も戻るけど、パラメータはマトリクスというか行列をなすよね。
Sato:ん、そうだね。私はその比喩はあんまり好きじゃないけど、言いたいことはわかるよ。
Sei:あなたと私のマトリクスをとるなら、どの行列要素が相対的に大きいかな?
Sato:それは、まず、あなたが言ってみたら?
Sei:うーっ、なんか突き放されている感じ。
Sato:甘えてはいけません。
Sei:バレバレ?
Sato:バレバレ。
Sei:・・・強いて言えば。
Sato:強いて言えば?


Sei:寄り添うように相手をトレースしあうような関係であること。

Sato:・・・。
Sei:・・・。

Sato:・・・私が求めるものは?
Sei:あなたが求めるものは?
Sato:「駆動する力」

Sei:私にも少しはあるけど、それをあなたに与えるのに、私以上の人がいるよね。
Sato:人はそれぞれ違うから。でも、私にとってのあなたは代えがたい存在だよ。
Sei:(肯定的な台詞にとれなくはないけど・・・。直接的じゃないけど否定の言葉だよねぇ・・・。)
 はぁっ、・・・さすがに強い。
Sato:何が?

補足
Seiは22歳の女性、Satoは22歳の男性、という設定です。でも、これを知らなくても、特に読むのに支障はないでしょう。文を読んでいるだけで性別くらいは判断できると思います。